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「1回130円」で借りられる電動自転車のシェアリングサービス。買うのとどっちが「お得」?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月12日 2時10分

「1回130円」で借りられる電動自転車のシェアリングサービス。買うのとどっちが「お得」?

最近は、東京の街でシェアリングサービスの電動自転車を使っている人を多く見かけるようになりました。利用者が多く、借りられる電動自転車が少ないパーキングスポットもあります。   一般的になったといえる電動自転車のシェアリングサービスですが、実際のところ購入するのと比べ、どちらがお得なのでしょうか。   本記事では、具体的に使用するシーンを挙げ、シェアリングサービスを使う場合と購入する場合のそれぞれでかかるコストを比較します。

通勤・通学に毎日使う場合と比較してみる

電動自転車の寿命を10年として、電動自転車のコストを次のように見積もります。
 

●電動自転車の本体:約12万円
●バッテリーの寿命を3~4年と考え、買い替えまでに2回交換すると想定:約3万円×2回=約6万円
●年間の維持費(パンク修理・電気代など)を約5000円として10年間で約5万円

 
これらの合計は約23万円、1年あたりのコストは約2万3000円、1ヶ月あたりのコストは約2000円となります。
 
次にシェアリングサービスのコストを見積もってみましょう。利用料金は地域によっても異なりますが、大手シェアリングサービスの「HELLO CYCLING」の東京都における料金は次のようになっています。
 

●利用開始30分まで:130円
●延長15分ごと:100円
●12時間まで:1800円

 
仮に通勤や通学で電動自転車を借りて、駅の駐輪場にずっと停車させておくとしましょう。この場合、1日12時間として1800円、1ヶ月あたり20日使うなら合計3万6000円/月かかることになり、購入する場合に比べ圧倒的に割高です。
 
一方でシェアリングサービスなら、必ずしも駅の駐輪場にずっと停車させておく必要はありません。行きは駅近くのコンビニにある駐輪場に返却し、帰りはまた同じ場所で借りて自宅まで帰るという方法もあります。
 
この場合、自宅~駅間が30分以内なら行き帰りで130円×2回=260円/日となり、ずっと安くすむのです。とはいえ1ヶ月あたり260円×20回=5200円はかかる計算になり、購入する場合と比べずっと割高なのは変わりません。
 

週1~2回、買い物に行く際に借りる場合と比較してみる

次に、週に1~2回、スーパーまで買い物に行く際に電動自転車を借りる場合と比べるとどうでしょうか。
 
1回の買い物につき1時間借りるとして、基本料金130円+延長料金200円=330円。仮に週1~2回で1ヶ月6回使うなら、330円×6回=1980円です。
 
電動自転車を購入する場合のコストを約2000円/月と試算しているので、このくらいでシェアリングサービスを使うのと同程度といったところでしょうか。
 

毎月1回程度、ゆっくりサイクリングを楽しみたい場合と比較してみる

最後に月1回程度のペースでサイクリングする際に、電動自転車をシェアリングする場合とコストを比べてみましょう。月に1回、朝から夕方暗くなるまで12時間借りるなら1800円/月となり、電動自転車を購入する場合と比べ少し節約できます。
 
さらに電動自転車を購入するのと違い、シェアリングサービスなら観光地へ行って現地で電動自転車を借りることもでき便利です。こういった利便性まで考えるなら、シェアリングサービスのほうが「コスパがよい」といえるでしょう。
 
こうしていくつか計算してみると電動自転車を購入する場合に比べ、使い方によってはシェアリングサービスの方がお得に使えそうですね。中には月額料金などがなく、使ったときにしか課金されないシェアリングサービスもありますので、興味があれば登録してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:小泉健太郎
FP2級

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