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共働き、世帯年収「870万円」なのに余裕がない!? 知らずにかさむ出費とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月13日 10時20分

共働き、世帯年収「870万円」なのに余裕がない!? 知らずにかさむ出費とは?

共働きなのに「生活に余裕がない」と感じる世帯は少なくないようです。実は、共働きだからこその出費が存在します。知らないうちに浪費してしまう、共働き世帯ならではの理由を紹介します。

共働きの世帯の平均年収とは

総務省統計局「家計調査 家計収支編 3-11妻の就業状態、世帯類型別(2022年)」によると、世帯主が60歳未満の夫婦共働き世帯の月収は72万3263円となっています。これを年間で計算すると、72万3263円×12ヶ月=867万9156円になります。
 
年収がおよそ870万円ありながら、生活に余裕を感じられない理由は何でしょうか。
 

年収が増えるにつれ支出も増える

総務省統計局「家計調査 家計収支編 2-3 1世帯当たり1か月間の収入と支出(2023年3月)」によると、年収が増えるにつれ支出は増える傾向にあることが分かります。
 
共働き世帯は専業主婦(夫)世帯に比べ金銭的余裕があると思われがちですが、その分だけ支出も多くなってしまうようです。では具体的に、どのようなことに出費が増えてしまうのでしょうか。
 
図表1


※総務省統計局 家計調査 家計収支編 2-3 1世帯当たり1か月間の収入と支出(2023年3月)を基に筆者作成
 

夕食を作る時間がないので外食で済ませてしまう

仕事から疲れて帰ってきて、そこから夕食を作るのはさらに疲労がたまる作業です。子どもがいれば、なおさら、おなかをすかせたまま待たせて料理を作っている時間はありません。
 
そのため夕食は外食で済ませたり、割高のミールキットを活用したり、スーパーやデパ地下で総菜を買うという場合が多く聞かれます。食費は毎日かかるため、じわじわと出費がかさんでしまう原因の1つでもあります。
 

服や靴の購入費がかかる

働いている人は、私服とは別に仕事用の服や靴を買わなくてはいけないという人も多いでしょう。仕事に必要な服飾費用も、共働きならではの出費の1つになっています。
 
また通勤時に駅ビルなどを通っていると、ついつい洋服を購入してしまうという場合もあるようです。
 

仕事のストレスから休日はぜいたくしがち

日ごろの仕事のストレスから、休日の過ごし方にお金をかけてしまう傾向があります。忙しい平日とは異なり、休日は家族でゆっくりと過ごせる貴重な時間です。限られた休日を思いっきり満喫しようと、ランチや夕食は外食をしたり、旅行ではいい宿に宿泊したりと、休日の過ごし方にお金をかける人も少なくないようです。
 

金銭的余裕から出費に無頓着になりがち

毎日忙しく働いていると、細かい家計の見直しをする時間がありません。また共働きという金銭的余裕から、「少しくらいお金がかかってもいいか」と出費に無頓着になりがちです。
 
そのため、携帯料金や保険料の見直し、有料動画配信サービスのような各種サービスの会員費など、本当に必要かどうかを吟味することなく、過大な出費になっている場合が多々あります。
 

共働きだからと油断しない習慣を

仕事をしているとどうしても家事のことまで時間や労力が割けず、必要なサービスをお金で買うこともあるでしょう。それにより家事や育児の負担から解放されたり、円滑に生活を回すことができたりと、出費があること自体が悪いということはありません。
 
ただそこに、お金を支払うだけの価値があるかを再確認する必要はあるでしょう。「共働きだから金銭的に余裕がある」と油断せず、本当に必要なものを見極める習慣はもっていたいものですね。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 3-11 1世帯当たり1か月間の収入と支出 妻の就業状態、世帯類型別 2022年
総務省統計局 家計調査 家計収支編 2-3 1世帯当たり1か月間の収入と支出 2023年3月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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