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投資を始めるなら「暴落時の行動」を決めておこう

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月15日 3時40分

投資を始めるなら「暴落時の行動」を決めておこう

最近の日経平均株価の上昇を機に、投資を始めよう、と考える人が増えているようです。   「思い立ったが吉日」といったアドバイスをするファイナンシャル・プランナー等もいて、その意見は間違いとは言い切れないですが、そのときに、一緒に考えてほしいことをお伝えします。

暴落したときの行動

投資を始めようと考えたときは、自身の気持ちの中で「お金が増える」という期待感が大きくなります。特に昨今の日経平均株価の動きを見ていると、期待感も強くなるでしょう。そうなると、投資が元本保証ではない、ということを冷静に考えにくいものです。
 
ただ、景気は永遠に右肩上がりではないし、コロナウイルスのまん延時に起こった暴落は記憶に新しいと思います。そのようなときに自身がどのように行動するか、を、投資を始める際には決めておいてください。行動の選択肢としては、具体的には、「じっと耐える」「追加購入する」「売却する」の3パターンです。
 

じっと耐える

景気は永遠に右肩上がりや、また右肩下がりが続くことは、ほとんどありません。そのため、暴落が起こったときも永遠に続くとは考えず、ただこの景気の悪い時期を「じっと耐える」ということです。
 
暴落しているときに、自分の資産が減ることに対して不安であるのは誰しも同じです。そのときに自分自身がじっと耐えられる性格であるのか、考えておくことをおすすめします。
 

追加購入する

この「追加購入する」という行動は、投資に慣れた人が起こす行動であることが多いです。投資初心者にとってはとても勇気のいる行動です。
 
では、投資に慣れている人がなぜ暴落時に追加投資をするのか。答えは簡単です。投資だけではなく売買の鉄則は、「安いときに購入し、高いときに売却すればもうかる」です。そのため、暴落時に追加投資することで、その後の景気の回復時に売却すればもうかる、というシンプルな理論から成り立っています。
 

売却する

暴落時に「売却する」というのは、投資をするにあたっては、一番避けてほしい行動です。理由は、暴落時に売却すると損益のマイナスを自ら確定させることになるためです。多くの場合、暴落は一時的なものです。そのためじっと耐えていれば、いずれ回復するというのが、投資の世界の考えです。
 
しかし、投資初心者にとって、暴落時は居ても立ってもいられない状況です。自分が投資した資産残高が大きく減少していくことを目の当たりにするのですから、恐ろしい以外の気持ちは生まれないでしょう。
 
この資産残高の減少で毎日がしんどくなるのであれば、売却するというのは選択肢の1つとなります。投資のために生活がしんどくなるぐらいであれば、もう投資をしないと決心して売却するのもありです。
 

投資を始めるときに暴落時のことを考えておくことは大切

投資を始めるときは楽しみです。なぜなら自分のお金が増えると思って始めるからです。しかし、筆者の経験上、暴落時のことを考えておくことは、ネガティブかもしれないけれど、必要だと思っています。投資の経験が長い人も短い人も、暴落の体験をしていないと、ほとんどの人は不安になります。
 
そのときの行動を事前に考えておくことで、冷静に投資を考えてほしいです。お金が増えるかも、という期待感だけではなく冷静な目をもって投資を始めてください。そして始めるのであれば、できるだけ長い期間続けてください。これも投資には大切なことの1つです。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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