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年金生活スタート。豊かな老後を過ごすためにできること

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月15日 9時30分

年金生活スタート。豊かな老後を過ごすためにできること

60代を迎えると、退職して第2の人生をスタートする方は多いでしょう。老後は皆さんの今までの貯蓄や年金を、生活費に充てていく必要があります。   金銭的にも精神的にも充実した老後の生活を過ごすためには、何ができるのでしょうか。本記事では、老後の生活をより豊かにするためのポイントをご紹介します。

マネープランを立ててみる

今後のお金の使い方について見通しを立てるために、マネープランを立ててみましょう。
 
現在の貯蓄、もらえる年金、そして投資信託や株などの金融資産について、金額を明確にします。60代の場合、これらの資産をどのように使っていくのか考えてみましょう。
 
例えば、65歳現在の貯金が3000万円、毎月15万円の年金がもらえる夫婦がいます。毎月の生活費を25万円とすると、マネープランは以下のとおりとなります。
 

<マネープラン例>

毎月の収入:15万円(年金)
毎月の支出:25万円(生活費)
差額:10万円の赤字

 
赤字分を補てんするために、3000万円の貯金から、毎月10万円を切り崩すことになります。すると25年で貯金は0円となります。65歳から25年たつと90歳を迎えます。毎月25万円のペースでお金を使えば、90歳まではずっと同じ生活スタイルを維持することができると分かります。
 

収入を増やす、支出を減らす

65歳現在の貯金が3000万円、毎月15万円の年金がもらえる夫婦は、毎月の生活費が25万円の場合、計算上、90歳までは順調な暮らしができます。
 
しかし、毎月の生活費が25万円以上かかってしまうと、90歳まで貯金が持ちません。また、病気の治療で入院や手術をしたり、家の大幅な修繕をしたり、車を買い替えたりした場合などにも、臨時出費により貯金が早くなくなってしまう可能性があります。
 
豊かな老後の生活を送るためには、収入を増やしたり、支出を減らしたりする努力をしてみましょう。
 
例えば、臨時出費が発生した場合には、毎月の支出を減らす必要があります。また60代・70代でまだ元気な場合は、収入を増やせるように、パートなどで働く方法がないか検討してみましょう。
 
老後の生活は、基本的なマネープランをもとに、さらに柔軟に対応していく必要があります。
 

毎日の生活に楽しみを

厚生労働省の「令和3年簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は男性が81.47年、女性が87.57年です。つまり65歳を過ぎても、その後約20年の時間が残っています。
 
老後の生活を充実したものにするためには、お金だけではなく、自分の大好きな趣味や、人とのつながりなど、人生の楽しみを見つけることが欠かせません。退職する前から、この日々の楽しみを少しずつ見つけることは大切です。
 
できればお金をかけなくても、日々の生活が充実するような楽しみをぜひ探してみましょう。例えば自炊をする、日々の運動を心がける、などがよいかもしれません。このような生活を続けることは、実は節約や、健康寿命を延ばすことにもつながります。
 

まとめ

豊かな老後の生活を送るためには、経済的な安定と、日々の生活の楽しみが欠かせません。第2の人生をスタートさせた60代の方々や、これから仕事を引退する予定のある方々も、マネープランを立て、自分の趣味を追求していきましょう。
 
今回ご紹介した内容を参考にしながら、ぜひ楽しい老後の生活を目指してください。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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