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【第一種奨学金】我が家は年収600万円だけど第一種奨学金を受けられる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月15日 10時10分

【第一種奨学金】我が家は年収600万円だけど第一種奨学金を受けられる?

日本学生支援機構では、利子が発生しない第一種奨学金、利子が発生する第二種奨学金の2種類が貸与されています。   基本的には、利子が発生しない第一種奨学金の方が審査基準が厳しく、学力基準や家計基準を満たさなければなりません。学力基準や家計基準を満たしていない場合は第一種奨学金を受けられませんので、注意が必要です。   本記事では、世帯の年収が600万円ある場合に、第一種奨学金を受けられるかどうかについて解説します。

第一種奨学金の家計基準

第一種奨学金の大きな特徴は無利子での貸与であり、貸与された金額だけを返還する奨学金になります。第一種奨学金の家計基準は、あらかじめ定められているわけではなく、世帯人員や世帯内での就学者の人数によっても変わることが特徴です。
 
基本的には、世帯人員や就学者の数が多いほど、家計基準で設定されている年収は高くなります。第一種奨学金の家計基準の目安には、給与所得のケース、給与所得以外のケースがあることを理解しておきましょう。
 
第一種奨学金の家計基準目安は、図表1を参考にしてください。
 
図表1

世帯人数 給与所得の場合 給与所得以外の場合
3人 716万円 536万円
4人 803万円 552万円
5人 905万円 629万円

独立行政法人日本学生支援機構 進学前(予約採用)の第一種奨学金の家計基準を基に作成
 
図表1を見ると分かるように、世帯人数が多くなるほど給与所得基準が高くなりますが、基本的には、給与所得以外の場合は基準が低く設定されています。第一種奨学金は無利子による貸与になるため、第二種奨学金よりも家計基準が厳しく設定されていることが特徴です。
 
そのため、第一種奨学金では家計基準を満たしていなくても、第二種奨学金では家計基準を満たしているケースは少なくありません。
 
家計基準は、さまざまな条件によって基準が変動するのですが、目安になっている家計基準を満たしていなくても、さまざまな条件を確認すると、満たしている可能性も考えられます。例えば、自宅から通学しているのか、自宅外から通学しているのか、国立大学に在籍しているのか、私立大学に在籍しているのかなどです。
 
ただし、図表1を見るかぎり、年収600万円の場合では、第一種奨学金の家計基準を満たしていないので受けられないといえるでしょう。ほかにも、家計基準を満たしていたとしても、学力基準を満たしていないと受けられないため、さまざまな基準のクリアが求められます。
 

第一種奨学金の家計基準を満たしていない場合

第一種奨学金の家計基準を満たしていない場合には、第二種奨学金の貸与を検討されることが多いでしょう。第二種奨学金は、貸与終了時に利率が決定されるため、利率に基づいて計算された利子を合算した金額を返還しなければなりません。ただし、第二種奨学金の方が、第一種奨学金よりも家計基準が緩く設定されています。
 
第二種奨学金の家計基準目安は、図表2を参考にしてください。
 
図表2

世帯人数 給与所得の場合 給与所得以外の場合
3人 1113万円 879万円
4人 1250万円 892万円
5人 1334万円 958万円

独立行政法人日本学生支援機構 進学前(予約採用)の第二種奨学金の家計基準を基に作成
 
基本的には、第二種奨学金の方が、家計基準を緩く設定されていることが図表2から分かりますが、第一種奨学金と同様に、さまざまな条件によって家計基準は変動します。
 

まとめ

第一種奨学金は無利子での貸し付けになっているため、家計基準や学力基準が、有利子の第二種奨学金よりも厳しく設定されていることが特徴です。年収600万円でも家族に卯性によっては第一種奨学金も第二種奨学金も活用できるので、収入と家族構成について把握して活用できるかどうか調べましょう。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 進学前(予約採用)の第一種奨学金の家計基準
独立行政法人日本学生支援機構 進学前(予約採用)の第二種奨学金の家計基準
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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