【定年後の働き方】65歳以降、セカンドキャリアの模索方法とは?
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月16日 0時30分
会社を定年退職しても、お金や生きがいのために、積極的に働き続けたいと考える人が増えています。 定年退職をしても、いきいきと働けるシニアライフを送るためには、どういった準備が必要なのでしょうか。詳しく解説をしていきます。
セカンドキャリアとは?
日本は、超高齢化社会を迎えています。少し前までは、定年退職すれば仕事からは離れ、年金で暮らすという考え方が主流でしたが、最近では、定年を迎えたあともなんらかのかたちで働き続ける、セカンドキャリアを選ぶ人が多くなってきています。
明治安田生活福祉研究所が2018年に行った調査によると、50歳から64歳の定年前正社員のうちの8割が、定年後も働くことを希望していると分かりました。
セカンドキャリアを希望する理由としては、年金の受給年齢が引き上げられたことが考えられます。60歳でリタイアをしても、原則として65歳までは年金が支給されません。その間は生活のために、仕事をするなどして収入を得る必要があります。
また、働くことによって社会とつながり続けたいと希望する人や、生活のハリや生きがいを持つためといった回答もありました。
定年を迎えたあとの主な働き方
定年制がある企業で働いている人は、定年退職後、どのような働き方があるのでしょうか。主な選択肢について、確認していきましょう。
同じ企業で働く
法律では、本人が希望すれば、企業は65歳まで雇用する義務があるため、60歳を迎えても継続して雇用する制度を、導入している企業が多くあります。
こうした継続雇用制度を利用すれば、引き続き、親しんだ環境で働くことができます。また、厚生年金に加入すれば、もらえる年金額が多くなるといったメリットもあります。給与をはじめとする待遇の条件については、企業によってさまざまです。
別の企業に再就職する
心機一転、就職活動をして、別の企業に再就職をすることも考えられます。自分のスキル、経験を生かして、新しい場所で、さらに活躍をすることができます。
起業する
企業に属するのではなく、フリーランスとして働く方法もあります。組織に縛られず、これまでの人脈や資格を生かすことができます。起業する内容によっては、開業資金がかかることもあるため、ある程度の準備が必要です。
セカンドキャリアのために必要な準備とは
充実したセカンドキャリアを手に入れるために、定年前から準備しておくべきことはあるのでしょうか。どういったものがあるのか、具体的にみていきます。
キャッシュフローを作成する
いつまで働きたいのか、どのような働き方をしたいのかといった価値観は、人によって異なります。まずは、定年後の収入や年金支給額、支出額についてのキャッシュフローを作成してみましょう。今後、不足する金額が明確になります。そのうえで、何歳まで働くのかを考えてみるとよいでしょう。
スキルアップをする
セカンドキャリアに向けて、資格を取得したり、新しい知識を習得したりすることも、大切な準備です。資格があると、再就職や独立がしやすくなります。また、企業によっては、資格を持っていることで、待遇がアップする場合もあります。
セミナーや講座に参加する
セカンドキャリアをサポートしてくれる団体や企業によっては、シニア向けのセミナーや講座が多く開催されています。参加することで、定年後に必要な情報が得られるうえ、同じ目的を持っている人同士で交流ができますので、新しい人脈を作ることができるという点もメリットといえます。
健康的な体を作る
定年後を見据えたときに、健康面に留意することも必要です。心身の健康に不安があると、長く働き続けることは難しくなります。当然、充実したシニアライフも送れません。
食生活に気を使い、早めに体力作りを始めて、運動習慣を身につけておくなど、健康管理を意識しておくことが大切です。
自分らしいセカンドキャリアを作ろう
人生100年時代の老後を有意義に過ごすために、定年後も働き続けるセカンドキャリアについて、早い段階から考えておきましょう。
いつまで、どのように働きたいのか、目標を明確にして、前もって準備を万全にすることで、充実したシニアライフを迎えることができます。
出典
株式会社明治安田総合研究所 「2018年 50代・60代の働き方に関する意識と実態」 8ページ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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