【13年超】「自動車税」が高くなる場合、買い替えたほうが「お得」? 車検時の費用も確認
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月21日 2時10分
毎年ゴールデンウィークになると自動車税の納付書が届きます。車を保有している人なら5月末までに納税を完了していることでしょう。自動車税は一定期間を超えると重課税されますが、税金が上がるタイミングで車を買い替えてしまおうと思う人もいるはずです。 本記事では、自動車税の仕組みと車の買い替え時に得をするか損をするか、解説します。
自動車税は13年を超えると重課される
車の新規登録(新車購入)から13年を超えると、自動車税が約15%増税となります。手元に自動車税の納付書が届いたときに初めて気づく人もいることでしょう。
ちなみに、普通車の自動車税の税額は図表1の排気量ごとにカテゴリー分けされています。
【図表1】
排気量 | 自動車税 |
---|---|
1000cc以下 | 2万9500円(3万3900円) |
1500cc以下 | 3万4500円(3万9600円) |
2000cc以下 | 3万9500円(4万5400円) |
2500cc以下 | 4万5000円(5万1700円) |
3000cc以下 | 5万1000円(5万8600円) |
3500cc以下 | 5万8000円(6万6700円) |
4000cc以下 | 6万6500円(7万6400円) |
4500cc以下 | 7万6500円(8万7900円) |
6000cc以下 | 8万8000円(10万1200円) |
6000cc以上 | 11万1000円(12万7600円) |
筆者作成
※税額は2019年9月30日以前に新規登録された車の税額。()内は13年越えの税額。
排気量が上がれば上がるほど、納税する税金が増えていくことになるので、注意しましょう。
車検時の諸費用も上がっていく
乗用車であれば2年に1回、車検の時期が訪れます。実は車検時に支払う諸費用も車が古くなれば増加していきます。増加するのは自動車重量税で、これは13年超、18年超と2段階で重課されます。自動車重量税は車両重量0.5トンごとに税額が設定されており、税額は以下のとおりです。
・12年目まで:4100円/0.5トン
・13~17年目:5700円/0.5トン
・18年目以降:6300円/0.5トン
車両重量1300キログラムの車の車検を通す場合でシミュレーションすると、以下のようになります。
・12年目まで:4100円×3(1.5トン分)×2年分=2万4600円
・13年超:5700円×3(1.5トン分)×2年分=3万4200円
・18年超:6300円×3(1.5トン分)×2年分=3万7800円
このように、13年を超えるだけで約1万円の増税となります。1500ccの車の場合だと、重量税含めると2年で2万円近く税負担が増えるということになるのです。
税金が増えるのなら買い替えた方がお得? メリットとデメリットは?
税金が増えるのなら車を買い替えたほうがいいのでは、と考える人も少なからずいると思います。
しかし、新車の場合は数百万円の出費が必要になります。ローンを組んだとしても毎月数万円の出費を強いられることになるので、デメリットとなります。また、一般的に自動車の部品は車の生産終了から10年が経過すると生産中止となることが多いので、年式が経過した車は故障時の部品が手に入りにくいという点も考慮しておかなければなりません。
しかし、燃費基準を満たした燃費の良い車(ハイブリッド車等)を購入した場合は、燃料代や購入翌年度の自動車税の減免を受けられます。また、もしも故障した際にも一定期間(国産メーカーであれば3年6万キロもしくは5年10万キロ以内)は新車保証を受けられるので、修理費用がかからない、もしくは高額にならないといったメリットも存在します。
車を購入する際は、購入後のランニングコストも踏まえ、メリットが感じられるのであれば購入するといいでしょう。
車が古くなってもまだ使える場合は壊れるまで乗ってもOKだが、購入資金は準備しておこう
車が古くなると税負担が増えるといっても、新たに購入するよりはコスト面でお得になる場合が多いです。ただし、壊れた際は高額な修理費が発生したり部品が手に入らなくなくなったりすることがあります。そのため、買い替えるための資金は用意しておいたほうが安心です。
電気自動車を購入する際には、補助金が出るタイミングを考慮するとよりお得に買い替えできるでしょう。
出典
東京都 自動車税種別割グリーン化税制月割税率表(重課)
東京都 自動車税種別割
執筆者:宇野源一
AFP
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