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「うちの店はキャッシュレス決済を導入しない」その理由とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月20日 5時30分

「うちの店はキャッシュレス決済を導入しない」その理由とは?

クレジットカード・コード決済・電子マネーなど、キャッシュレス決済を利用する消費者は、年々増えています。   しかし、お店がキャッシュレス決済を導入しておらず、「現金を使わざるを得なかった」または「入店をやめた」といった経験のある方は少なくないでしょう。国も促進しているキャッシュレス決済ですが、それでも「うちの店はキャッシュレス決済を導入しない」というのは、なぜでしょうか。その理由を調べてみました。

キャッシュレス決済の導入状況

経済産業省が2021年に実施した「キャッシュレス決済 実態調査アンケート」によると、全業種の事業者1189社の約7割が、キャッシュレス決済を導入しているとのことです。
 
決済手段で多いのは、クレジットカードとコード決済で、半数以上の事業者で導入されています。電子マネーの導入率は、4分の1程度です。
 
キャッシュレス導入比率が高い業種は、飲食業・小売業・観光業で、一次産業・製造業・建設業などでは、キャッシュレス決済を導入する事業者はそれほど多くありません。売り上げ別で比較すると、中規模事業者の導入率は高いものの、小規模および大規模事業者では、低い結果となっています。
 

キャッシュレス決済を導入しないお店がある理由

キャッシュレス決済を導入しない理由として最も多かったのは、「顧客からの要望がない」でした。業種や地域によっては、顧客や従業員が高齢で、現金でのやり取りを好む場合があります。実際、キャッシュレス決済を導入しているお店でも、現金を利用する顧客が多いのが現状です。
 
キャッシュレス決済は「手数料が高い」ため、導入していない事業者が多いことも分かりました。手数料率で、占める割合が多いのは3%台前半で、世界のキャッシュレス先進国と比較すると、高率です。
 
例えば、中国で流通している銀聯(ユニオンペイ)カードの手数料は、約0.3〜0.5%だといわれています。
 
導入する際のコストや手数料が気になって、導入のメリットを感じられないという事業者は少なくありません。小規模の飲食店などでは、入金サイクルが遅くて困るという意見もあるようです。
 

キャッシュレス決済のメリットとは?

キャッシュレス決済には、以下のようなメリットがあるため、今後も導入は進んでいくと考えられます。
 

・現金管理の手間やリスクが減る

現金を扱わなくてよくなるため、現金管理の手間がなくなり、人手不足に対応できます。また、現金の盗難防止対策としても有効です。店員が現金に触れる必要がなく、衛生面でのメリットも注目されています。
 

・インバウンド需要への対応ができる

外国人観光客の多くは、自国でキャッシュレス決済を利用しています。 
 
キャッシュレス大国の韓国では、クレジットカードやデビットカードを使う人が多く、中国では、「WeChat pay(ウィーチャットペイ)」「アリペイ」などの、スマホQRコード決済を利用する人が多いようです。キャッシュレス決済を導入することは、インバウンドの獲得にもつながります。
 

キャッシュレス決済が進むなか……現金も持参していると安心

キャッシュレス決済には、事業者と消費者の両者にメリットがあります。しかし、手数料や利便性の面で、業種や地域によっては、現金でのやり取りを好むケースがあります。キャッシュレス決済を普段から利用している場合でも、もしものときのために、現金を持参しておくと安心です。
 

出典

経済産業省 ニュースリリース 「キャッシュレス決済 実態調査アンケート 集計結果」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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