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ボーナスなしの会社って「ヤバい」ですか? 転職したほうが良いでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月22日 10時0分

ボーナスなしの会社って「ヤバい」ですか? 転職したほうが良いでしょうか?

ボーナスは固定給とは別に支払われる臨時給付のようなものです。日本の多くの会社で支払われており、正社員で働く多くの人が受け取っているのではないでしょうか。   ただ、会社によっては、ボーナスの支給制度が存在しない場合もあります。外資系企業などに多いですが、日系企業でも「ボーナスなし」は少なくありません。では、「ボーナスあり」と「ボーナスなし」では、待遇面でどのような差があるのでしょうか。

ボーナスの支給は法的な義務ではない

ボーナスは法的に支払いが義務付けられている類いの給与ではありません。会社側が独自の社内制度に基づいて、福利厚生の一種などとして自発的に支払っているものです。したがって、ボーナスの支給がないこと自体は、法的に何ら問題はありません。
 
ただし、就職する際に会社側から具体的なボーナスの金額提示があったにもかかわらず、結果的に支払われなかったのだとすれば違法となる場合があります。
 
ボーナスの支給有無や、支給に関わる条件は就職する前に確認することが可能です。ボーナスの支給にこだわりがある場合は、就職や転職活動の際に社内の規定をしっかり確認しておく必要があるでしょう。
 

ボーナスなしの会社は日本にどのくらいある?

厚生労働省が実施している調査によれば、2022年の夏季賞与の支給事業所数は全体の89.7%です。この調査を見れば、ボーナスなしの会社は日本においてかなり少数派であることがわかります。ただし、この調査は事業所規模30人以上の事業所を対象にした調査です。
 
事業所規模5人以上の事業所を対象にした調査では、夏季賞与の支給事業所数の割合は66.8%に減少します。つまり、日本では規模が小さい会社ほどボーナスは支払われない傾向があり、逆に規模の大きい会社になるほどボーナスの制度が充実していることになります。
 

ボーナスなしは「ヤバい」のか?

ボーナスは企業の業績などに基づいて支払われることが多いものです。そのため、ボーナスの制度があっても、業績が悪ければボーナスの支給額も減ってしまうことがあります。ボーナスのない会社が支給しない理由はそれぞれですが、会社の業績が悪くボーナスの財源がないなどの理由で支給されないケースもあります。その場合はかなり危険かもしれません。
 
ただ、ボーナスがないということだけでは、その会社が危険なのかどうか一概に判断することはできません。というのも、ボーナスがないことにもメリットはあるからです。
 
例えば、ボーナスの支給が会社の業績に応じて決まる場合は、業績の良しあしで社員の収入も大幅に変動することになります。一方、もともとボーナスのない会社は、業績に応じて変動するものがないため、年収ベースで見ると安定した収入が見込めます。
 
また、会社によってはボーナス分を月々の固定給に反映させている場合もあり、ボーナスありの企業に比べて固定給が高く設定されているケースも珍しくありません。そのため、ボーナスがないからといって、それだけでボーナスありの会社より待遇が悪いというわけではないといえます。
 

ボーナスがなくても悲観する必要はない

政府統計などによれば、日本の企業でボーナスのない会社は少数派です。特に事業規模の大きい会社ほど、ボーナスの制度が充実している傾向があります。そのため、ボーナスがないとそれだけで待遇が良くないと思いがちですが、ボーナスがないということ自体は決してデメリットしかないわけではありません。
 
もちろん、業績不振でボーナスが支払えないという場合は別ですが、そうでなければボーナスなしでもそこまで悲観する必要はないといえるでしょう。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 夏季賞与 2022年

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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