2024年の新NISA制度について今から考えておくことは? いくら積み立てる?
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月21日 23時0分
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2024年1月より、新NISA制度がスタートします。現在、現行制度のつみたてNISAを利用しており、2024年以降も新制度のつみたて型でNISAを継続したいと考えている人も多いのではないでしょうか。 本記事では現行NISAと新NISAの違いなどをお伝えしていきますので、今のうちから新NISA制度の利用について考えておきましょう。
現行NISAと新NISAの違い
2023年までの現行NISAと2024年からの新NISAでは何が違うのでしょうか。現行NISA制度は18歳以上の人を対象とした「つみたてNISA」と「一般NISA」、18歳未満の人を対象とした「ジュニアNISA」の合計3種類あり、それぞれ年間投資枠や非課税保有期間などが異なっています。
つみたてNISAは年間投資枠が40万円で非課税保有期間は最大20年間、一般NISAは年間投資枠が120万円で非課税保有期間は最大5年間、ジュニアNISAは年間投資枠が80万円で非課税保有期間は最大5年間です。なお、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方の選択方式となっています。
一方、新NISA制度では「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類となります。いずれも対象年齢は18歳以上のため、18歳未満の人は新NISA制度を利用することができません。
この2つの枠は併用が可能であり、非課税となる範囲は、つみたて投資枠の年間投資枠が120万円、成長投資枠の年間投資枠が240万円、総枠の非課税保有限度額が1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)となります。
つみたて投資枠と成長投資枠、2つの枠を合計して年間360万円まで非課税となるため、現行NISA制度より多くの金額を投資することが可能となります。
つみたてNISAから新NISAのつみたて投資枠へ
現行のつみたてNISAを利用しており、2024年以降は新NISAのつみたて投資枠でNISAを続けたい人は、現在の投資枠や口座が今後どうなるかを知っておきましょう。
まず投資枠について、現行NISA制度での積立期間は2023年までのため、現在のつみたてNISAや一般NISAの投資枠の残りを2024年以降に使用することはできなくなります。そのため、2024年からは新NISA制度の投資枠を新たに利用することになります。
口座については、現在開設しているつみたてNISAや一般NISAの口座をそのまま新NISAの口座として利用することが可能です。金融機関で自動的に口座開設されるため、金融機関を変更するつもりがなければ申し込み手続きは不要です。
また、新NISAのつみたて投資枠で購入できる投資対象商品は現行のつみたてNISAの商品と同様となっています。新NISAになっても現行のつみたてNISAと同じ商品で積み立てが可能なため、変更したいという希望が特になければ、あまり悩まずに新NISAへ移行することができるかと思われます。
つみたて投資枠ではいくら積み立てるか?
新NISAでは現行のつみたてNISAより年間投資枠が増えますが、毎月いくら積み立てていくかは悩みどころです。現在、つみたてNISAの年間投資枠40万円を最大限に利用し、毎月3万3000円の積み立てを行っている人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そんな人でも新NISAのつみたて投資枠に移行した際、120万円に増えた年間投資枠を最大限に利用し、毎月の積み立てを10万円まで増額するかというと、少し考えてしまうでしょう。
投資枠が増えるのはありがたいことですが、現実問題、毎月の積み立てを大幅に増額して10万円にすることは少々ハードルが高いかもしれません。新NISAの切り替え時に積立額を増やしたいが、急な増額は家計を圧迫しそうだと思う人は、少しずつ金額を増やしてしていきましょう。
例えば、現在毎月3万3000円積み立てている場合、2024年は3万5000円、2025年は3万7000円、2026年は3万9000円、といったように毎年少しずつ金額を増やしていくと、家計への影響は最小限で、なおかつ非課税のメリットも受けられます。
新NISA制度開始時に年間投資枠をどこまで使うか、家計の支出とのバランスを今から考えておきましょう。
出典
金融庁 新しいNISA
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
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