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定期券を持っているから、「改札内のトイレ」は自由に出入りしていいですよね?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月23日 3時20分

定期券を持っているから、「改札内のトイレ」は自由に出入りしていいですよね?

日々の通勤・通学などで、鉄道を頻繁に利用する人たちにとって、定期券は不可欠なアイテムといえるでしょう。しかし、定期券を持っていれば、駅のトイレなど、改札内を自由に行き来できるという認識は正しいのでしょうか。この疑問を解消するには、定期券と入場券にまつわるルールを、理解しておく必要があります。   この記事では、定期券と入場券の違いを押さえながら、事例も併せて解説していきます。

定期券と入場券の違い

定期券と入場券は、どちらも改札内に立ち入る際に必要な券種ではありますが、その用途と特性は、大きく異なります。まず定期券は、購入時に指定された区間を、あらかじめ決めた期間に、制限なく利用できることが特徴の券種です。利用する鉄道の区間が決まっている利用者の、日常の通勤や通学に欠かせない存在となっています。
 
一方、入場券は、駅構内を利用するためのものですので、所定の時間内に限り、駅内を自由に出入りできます。おもに、駅構内の商業施設の利用や送迎、写真撮影などのために購入されることが多く、定期券とは、利用目的が異なります。
 

改札内入場には入場券が必要

改札内への入場には、基本的に入場券が必要となります。定期券を持っているからといって、改札内を自由に出入りできるわけではありません。なぜなら、定期券は、あくまでも指定された区間の移動を可能にするものであり、特定の駅内での自由な出入りを許可するものではないからです。
 
基本的な考え方として、昼に駅の商業施設で食事をするために改札内に立ち入るには、入場券を提示して、構内に入る必要があります。では、定期券を利用して乗車してきて、いったん改札を出たあとに、再度構内のトイレを利用したいケースを考えてみましょう。
 
ルールとしては、改札を出た時点で、定期券による移動権利は、いったん停止します。そのため、帰路につくために、乗車を目的として入場する場合以外は、別途入場券が必要となるのです。
 

IC入場サービス「タッチでエキナカ」の事例

トイレ利用などで、改札内に立ち入るたびに入場券を購入するのは、手間がかかります。そのため、JR東日本の一部の駅では、ICカードを利用した、新しいサービスが導入されています。
 
それが「タッチでエキナカ」というサービスです。ICカードを使って、駅の改札を出入りする際に、入場券購入の手間が発生することなく、構内施設を利用することができるサービスとなっています。
 
具体的には、ICカードにチャージされた残高から、自動的に入場料が差し引かれる仕組みであり、入場券の購入を意識せずに、駅構内の利用が可能となります。ただし、このサービスは、全ての駅で利用可能なわけではなく、改札設備上の都合によって、サービスの対象外となる駅がある点には、注意が必要です。
 
また、ほかの私鉄や地下鉄との乗り換え改札口などでは、利用できないこともあります。定期券利用で、乗車または降車する駅が決まっているのであれば、事前に、各駅や運行会社の情報を確認しておくとよいでしょう。
 

定期券と入場券の違いを理解した正しい利用を

定期券は、特定の区間の移動を可能にするものであり、改札内を自由に出入りするための券ではありません。改札内を利用するためには、入場券が必要になります。そのために「タッチでエキナカ」のようなサービスが、一部の駅で導入されています。これらの券種やサービスの違いを理解しながら、上手に、鉄道とその駅構内を利用していきましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 IC入場サービス「タッチでエキナカ」の利用
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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