高校生に「月1万円」のお小遣いは普通? 子どものお小遣いの相場について解説
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月24日 5時0分
![高校生に「月1万円」のお小遣いは普通? 子どものお小遣いの相場について解説](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_215937_0-small.jpg)
子どもの年齢が上がるにつれてお小遣いが増えていく家庭も多いと思います。特に高校生になると活動範囲も広がるので、お小遣いも多くなるのではないでしょうか? しかし、お小遣いをいくらにすればよいのか、相場が気になるところです。本記事では、子どものお小遣い事情について解説します。
高校生のお小遣いの相場
学校教育総合研究所の「高校生の日常生活・学習に関する調査」によると、高校生のお小遣いの平均額は7014円です。学年別の平均額は、高校1年生が5164円、高校2年生が7348円、高校3年生が8532円と学年が上がるごとにお小遣いの平均額も上がっています。
また、どの学年にも共通していることは「5000円から1万円未満」のお小遣いをもらっている割合が多いことです。これらを踏まえると月に1万円のお小遣いは平均額よりも少し高めだと言えるでしょう。
お小遣いの使い道は?
高校生のお小遣いの使い道で多いのは、意外にも「貯金」でした。その他には「本・雑誌」、「美容・コスメ」、「洋服や服飾品」などが続きます。
貯金の割合はどの学年でも高くなっています。コロナ禍でお小遣いを使えなかったこともありえますが、これまでの調査でも貯金をする高校生の割合は多かったので、堅実に貯金をする意識があると考えられます。
ジュニアNISAも選択肢に
高校生から貯金をしていくことは資産形成の第一歩です。そこで貯金と一緒に考えたいのが未成年者のみができる「ジュニアNISA」になります。
ジュニアNISAは未成年者少額投資非課税制度の通称で、最大で毎年80万円までの新規投資を5年間非課税で運用できます。運用の管理者は「口座を開設した本人の両親・祖父母等」なので、本人が1人で管理するわけではないところも安心できるところです。
2022年4月から金融教育が義務化され、金融リテラシーの向上が求められています。成人年齢が18歳になったことで、さまざまな契約が18歳からできるようになりました。未成年の段階からジュニアNISAなどで資産形成をしていくことも金融リテラシーの向上につながります。貯金以外でも資産形成をしていく良い機会になるので、家族で検討してみましょう。
2024年からは新NISAへ
2024年からは新NISAが開設され、ジュニアNISAの新規購入ができなくなります。ジュニアNISAを始めたい場合は2023年の間に開設するようにしましょう。また、新NISAは18歳以上しか開設できません。2024年からは18歳以上になってから、子どもが自分で開設してみるのも考えてみましょう。
高校生から金融リテラシーを高める時代に
2020年から金融教育が義務化されたことで、高校生から金融リテラシーを高める時代になりました。お小遣いの使い道を考えることも広い意味で金融リテラシーの向上につながります。限られたお金の中で貯金や遊びにいくら使うかを考えられるからです。そのため、高校生のお小遣いの金額は周囲の家庭を気にするのではなく、それぞれの家庭で渡せる範囲でよいでしょう。
そして、お小遣いを通じて今後の金融リテラシーの向上につながるように家族でお金について話し合う機会にすることをおすすめします。
出典
学校教育総合研究所 高校生の日常生活・学習に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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