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自営業から会社員に転職! 国民年金を「1年間」払ってなかったけど放置して大丈夫? 未納は会社にバレるの?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月26日 10時50分

自営業から会社員に転職! 国民年金を「1年間」払ってなかったけど放置して大丈夫? 未納は会社にバレるの?

副業解禁する企業も増えて、平日は会社員の仕事をしながら就業時間前後や休日に自営業(フリーランス)として活動する場合も珍しくない時代になりました。   自営業者から会社員に転職するパターンも少なくないため、働き方が変わることで年金の種別も国民年金のみから厚生年金保険に加入したり、逆に脱退したりするパターンもあります。   本記事では、自営業から会社員に転職することが決まったものの、直近1年間に国民年金の保険料を支払っていなかった場合、放置しても大丈夫なのか、どのような手続きをとる必要があるのか、解説します。今回は話を分かりやすくするために、転職後は正社員として働き、厚生年金保険への加入要件を満たすものとします。

未納分は放置せずに必ず手続きする

結論からいえば、たとえ1年分であっても過去の未納分は放置せずに、できる限りはやめに納付することをおすすめします。払わないまま放置すると、日本年金機構から催促の書類が届き最終的に差し押さえになってしまう可能性があるだけでなく、将来受け取る年金が減ってしまうからです。
 
後で支払えばいいと考えていても、年金保険料の納付には時効があります。納付期限が過ぎてから2年過ぎると支払えなくなるので注意する必要があります。
 
もし未納を放置し続けると、どのくらい年金が減るのでしょうか? 過去や今後も含めて、直近1年間以外に未納や免除、納付が猶予されているものはないとします。
 
年金額は2023年度時点で「79万5000円×{「保険料納付済み月数+(全額免除月数×4/8)+(4分の1納付月数×5/8)+(半額納付月数×6/8)+(4分の3納付月数×7/8)」÷(40年×12ヶ月)}」で計算されます。
 
1年(12ヶ月)の未納期間があるため、保険料納付済み期間は468ヶ月です。これを計算式にあてはめると77万5125円となります。保険料を満額納付している場合の老齢基礎年金は令和5年度時点で79万5000円のため、差額は年間で約2万円です。
もし65歳から年金を受け取りはじめて90歳まで25年間生きるとすると約50万円の差となり、無視できない金額になることが分かります。
 

国民年金保険料の未納は転職先にバレる?

転職すると、過去に国民年金保険料を支払っていないことが会社にバレるのではないかと心配になるかもしれませんが、基本的にそのようなことはありません。
 
勤務先から「過去に国民年金保険料を納付していない期間があります」と指摘されるわけではないので、自分自身で役所や年金事務所に相談して手続きする必要があります。会社から何も指摘されないからといって、過去の未納分が免除になるわけではないので注意しましょう。
 
転職後は企業を通して厚生年金に加入し、国民年金は第2号被保険者となります。毎月の給料から国民年金と厚生年金の保険料が天引きされることが多いため、自営業時代と異なり未納リスクは減ると考えられます。
 

まとめ

今回は自営業から会社員に転職することになった場合、直近で国民年金保険料を1年分支払っていなくても放置して大丈夫なのか、解説しました。
 
会社員に転職しても自動的に国民年金の未納分が精算されるわけではありません。そして、会社からも納付を催促されるわけではないので、忘れないように自分自身で手続きを行いましょう。未納のまま放置すると将来の年金額が減ってしまうので、注意する必要があります。
 

出典

日本年金機構 保険料を納めなかった期間がありますが、今から納めることができますか。
日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 た行 第2号被保険者
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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