ベテラン秘書の年収は1000万円超え!?謎めいた職業「秘書」の実際の仕事とは?
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月27日 7時30分
秘書について「偉い人のスケジュール管理をする人」というイメージのある方もいらっしゃるでしょう。大まかなイメージにとどまり、詳しい仕事内容が知られていない秘書ですが、実際には、どのようなことをしているのでしょうか。 秘書は、個人のサポートをする人をいい、その業務内容は多岐にわたります。多くの経験とスキルを積み重ねたベテラン秘書のなかには、高額な年収を獲得する人材もいます。今回は、秘書の具体的な仕事内容と、その年収についてご紹介します。
秘書の仕事内容は多岐にわたる
秘書の仕事は、企業の経営陣や、管理職に就いている個人の業務を、サポートすることです。対象人物が、快適かつ効率的に日々の業務ができるように、秘書は、スケジュールの調整・管理や業務サポートのほか、以下の仕事をこなすこともあります。
●来客対応
●メール・電話対応
●通訳
●文書作成や管理
●宿泊先・手土産・交通手段などの手配業務
秘書として勤める企業がどの業界なのか、日本以外にも拠点があるのかなど、さまざまな条件により、仕事内容は異なります。非常に多様性のある職種といえるでしょう。
秘書の収入は?
秘書の収入は、地域・学歴・企業規模・雇用形態などに左右されます。例えば求人ボックス給料ナビの調査によると、秘書の雇用形態別の収入は図1のとおりとなり、正社員の平均年収は358万円になっています。
図1
出典:求人ボックス給料ナビ「秘書の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
358万円というと「案外、一般的な収入」と思う方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、英語力も求められる大手外資系企業秘書や、とくに重要な情報を扱う議員秘書、法律知識も求められる法律事務所秘書などは、年収が1000万円を超える場合もあります。
秘書としての業務を遂行するにあたり、あわせて求められるスキルが多かったり、専門性が高かったりする場合には、より高い収入を得られるでしょう。
年収1000万円を獲得するために必要な二つのこと
1000万円という高額年収を獲得できる秘書には、共通する二つの点があります。
一つは、経験を多く積んでいることです。「多くの経験を積んで、キャリアアップして、社長付きのトップ秘書になる」というような、コツコツとステップアップする必要があります。
また、長く秘書を続けるためには、自身はあくまでサポート役に徹することや、細やかな気遣いをして、ビジネスパートナーと良好な関係を築くこと、業務を効率的にこなして信頼を獲得すること、知りえた情報を漏えいさせないことなどが求められます。
もう一つの点は、専門性があることです。高年収を獲得できる秘書として、大手外資系企業秘書・議員秘書・法律事務所秘書を挙げましたが、これらの秘書として活躍するには、追加として、表1のスキルが求められます。
表1
求められるスキル内容 | |
---|---|
大手外資系企業秘書 | 通訳・英会話ができる 普段サポートに入っていない、最高経営責任者(CEO)の補佐もできる |
議員秘書(政策担当秘書) | 政策担当秘書資格試験に合格していること 政策担当秘書研修を修了していること |
法律事務所秘書 | 調停・示談交渉・訴訟にまつわる書類作成ができる 判例の調査ができる |
※筆者作成
「秘書」という職種そのものに必須資格はありませんが、年収1000万円を獲得したい場合は、表1のような、高度なスキルの習得・資格の取得が必要となるでしょう。
ベテラン秘書は豊富なスキルを持っている
秘書は、個人をサポートすることを仕事としており、多岐にわたる業務を、効率的にこなす必要があります。
一般的な正社員秘書の年収は、350万円程度と一般的です。
しかし、経験を積んだスキル豊富なベテラン秘書、かつ専門知識を求められる秘書の場合、年収1000万円を獲得するケースもあります。多くの年収を獲得するためには、秘書として、多岐にわたるスキルを習得する必要があるといえるでしょう。
出典
株式会社カカクコム 求人ボックス給料ナビ 「秘書の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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