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「本物のビール」をもう我慢しなくていい!?「酒税法改正」で何が変わる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月29日 2時40分

「本物のビール」をもう我慢しなくていい!?「酒税法改正」で何が変わる?

「本当はビールを飲みたいけれど、高いから、普段は新ジャンル系を飲んでいる」   このような方は、多いのではないでしょうか。しかし、その我慢も、あと数年で、しなくてもよくなるかもしれません。   それというのも、酒税法が改正されるからです。2020年から26年にかけて、3段階に分けて、ビールの税率は下がり、新ジャンル系酒類の税率は引き上げられます。ビールが好きな方は、今のうちに、安く飲めるようになるのはいつになるのかを、把握しておきましょう。

酒税法改正でビールを安く飲めるようになる!

お酒に関する税率を定めた「酒税法」が、2020年から段階的に改正されています。一段階目の改正は、2020年10月に実施済みです。二段階目の改正は、2023年10月に控えており、最終的な改正は、2026年10月に予定されています(※2023年6月時点)。
 
最終的には、図1のとおり、発泡性酒類(ビール系)におけるビール・発泡酒・新ジャンルの税率が、同じラインにそろえられる予定となっています。
 
図1

出典:財務省「酒税に関する資料」
 
酒税法改正前の2020年9月時点と、改正が終わる2026年10月時点の予定税率を比べてみると、ビールの税率は、350ミリリットルあたり22.75円も低下することが分かります。
 
今まで「ビールはおいしいけれど、少し高い」と思っていた方や「ビールは特別なときに飲んで、普段は安い新ジャンルのものを飲んで節約する」といった工夫をしてきた方も、ゆくゆくは、我慢をせずに、ビールを飲めるようになるはずです。
 

ビール・発泡酒・新ジャンルの違い

発泡性酒類には、ビール・発泡酒・新ジャンルの、三つの区分があります。現在は、それぞれ異なる税率が設定されていますが、違いはどこにあるのか、具体的にイメージできずにいる方も多いでしょう。これらは、表1のとおり、麦芽の割合や苦味料の有無によって区別されています。
 
表1

酒類 定義
ビール 麦芽比率が50%以上のもの
発泡酒 麦芽比率が50%未満のもの
新ジャンル 麦芽は使用せず、ホップや苦味料を使ったもの

※筆者作成
 
ほかにも、材料の違いや麦芽の割合によって、さらに細かく分かれているものの、おおまかな認識は、表1のものと考えてよいでしょう。
 
また、なかには「そもそも、酒税とはなんなのか、よく分からない」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。酒税は、以下の理由によって課せられる税金です。

<課税の背景>

●お酒が嗜好品に区分されるため
●健康面・道徳面・社会面における影響を考慮して
●財政収入を確保するため

上記の理由があることから、アルコール度数が高いものほど、高い税率が設けられる傾向にあります。日本だけではなく、諸外国でも設けられていることが多い、メジャーな税金です。
 

ビール好きは2023年と2026年の10月に期待しよう!

酒税法の改正により、発泡酒と新ジャンルの税率は高くなり、ビールは逆に低くなると発表されています。発泡酒や新ジャンルが好きな方は、改正前に購入しておかなければ、割高になってしまいますが、ビール好きの方は、改正後に、もっと安く飲めるようになるでしょう。
 

出典

財務省「酒税に関する資料」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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