期間工がもらえる満了慰労金、平均はどれくらい？

正社員でなくてもしっかり稼げる仕事として、期間工の仕事が挙げられます。その理由のひとつが、契約期間を勤め上げた際に支給される満了慰労金です。ただし、満了慰労金がいくら支給されるのかは、勤務するメーカーによって異なります。   そこで今回は、満了慰労金とはどのようなものか、平均額はいくらくらいなのか、などについて詳しく解説します。

満了慰労金とは

満了慰労金とは、契約期間を満了し、退職や契約更新をする際、勤務しているメーカーから支給されるボーナスのようなものです。満了慰労金のほかに、満了金や慰労金と呼ばれることもあります。一般的には、契約期間に応じた出勤日数分が支給されます。
 
また、契約期間が長ければ長いほど、1日あたりの支給額が高くなることが多いです。そのほか、メーカーによっては入社祝い金や、遅刻や早退、欠勤がない月に満了報奨金が支給される場合もあります。
 

満了慰労金の平均額はいくら？

満了慰労金がいくらになるのかは、メーカーや勤務する工場によって異なります。例えば、3カ月満了で3万500円、6カ月満了で20万7400円という工場もあれば、6カ月在籍で19万円の満了慰労金が支給されるところもあるといった具合です。そのほか、約4～6カ月の契約で満了慰労金が9万円、という企業もあります。一般的には、6カ月の契約でおよそ10〜20万円程度が満了慰労金の目安だといえるでしょう。
 

満了慰労金をチェックする際に注意するべきポイント

最後に、メーカー各社や各工場の満了慰労金をチェックする際、注意するべきポイントを紹介します。まず挙げられるのは、満了慰労金の対象となるのは遅刻や早退、欠勤などをしていなかった日だということです。遅刻や早退が多いと、長く勤めても満了慰労金の額は少なくなります。また、何らかの理由で契約期間途中に退社した場合、満了慰労金は支給されません。
 
メーカーによっては、契約更新時にのみ満了慰労金が支給されることもあります。働きたい期間が決まっているという人は、退職時にも支給されるのかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
 
一方、契約更新をしてできるだけ長く勤めたいという人は、満了慰労金の支給のタイミングがメーカーによって異なるので注意しましょう。契約更新ごとに支給されるケースと、契約終了時にまとめて支給されるケースとがあります。
 
満了慰労金は手取り額ではない、ということも知っておくべきポイントです。これらの支給金は税法上退職所得としての扱いになり、振り込まれる際に当然のことながら社会保険料や税金が天引きされます。そのほか、支給条件が変わることもある、という点もあらかじめ留意しておくべきです。実際の支給条件はどうなっているのか、検討する際には各社の最新の情報をチェックしましょう。
 

しっかり稼ぎたいなら期間工がおすすめ！

派遣社員やアルバイトはボーナスがないから稼げない、と思っている人も多いでしょう。そのような人は、満了慰労金が支給される期間工がおすすめです。期間工であれば、契約更新時や退職時に勤務期間に応じた満了慰労金が支給されます。しかし、金額や支給条件は各メーカーや工場によって異なります。各社の条件をよく比較検討し、自分に合った勤務先を見つけましょう。
 

出典

国税庁 No.2725 退職所得となるもの
TOYOTA　期間従業員募集 給与・各種手当
NISSAN　正社員を目指すなら期間工が近道！
HONDA　さあ、君も鈴鹿で働こう
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー