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親の死後に不動産「1億円」が発覚!? 相続税はどうなる? 生前に話し合っておけばよかったこと3選

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月30日 11時0分

親の死後に不動産「1億円」が発覚!? 相続税はどうなる? 生前に話し合っておけばよかったこと3選

「親の死後のことを話すなんて縁起が悪い」「兄弟姉妹の前で親の財産について話しにくい」などと思い、相続を「暗黙の了解」にしていませんか? しかし、そのままにしておくと、実際に親の相続が発生した際にトラブルとなってしまい、兄弟姉妹が絶縁状態になる可能性があります。   本記事では、帰省などで家族が集まるタイミングだからこそ話し合っておきたい相続対策について解説します。

不動産の相続にある問題点

相続財産に不動産がある場合、親の生前に相続について話し合うことはより重要となります。なぜ不動産は相続においてキーポイントとなるのでしょうか。それは以下の問題点を抱えているからです。
 

相続税が高い

相続税は相続財産に対してかかります。不動産は評価額が大きい場合が多いことから、相続税を左右する相続財産であるといえます。事前に不動産の評価額を調べておかないと、思いがけない相続税が発生する可能性があるのです。
 
例えば、評価額1000万円程度と思っていた空き地が、フタを開けてみると1億円だったとしましょう。相続税には基礎控除額があるため、他に相続財産がないとすると1000万円であれば相続税はかかりません。しかし、1億円であれば基礎控除額を超えるため、相続税が発生する可能性が高いでしょう。
 

相続人で分けにくい

現金であれば相続人の間で1円単位まで平等に分けることが可能ですが、不動産はそうはいきません。取りあえず共有で相続する場合も多いですが、そうすると売却する際などに共有名義人全員の承諾が必要になるため、トラブルが起こる可能性があります。
 

納税資金がない

相続財産の多くを不動産が占めている場合には、相続税の納税資金が準備できない可能性があります。不動産を売却しようとしてもすぐに売れるとは限りませんし、兄弟姉妹間で納税資金を立て替えるとなると、話し合いが難航する可能性があります。
 

生前に話し合っておきたいこと

相続トラブルによって兄弟姉妹が絶縁状態にならないためには、とにかく親が元気なうちに相続について話し合っておくことが重要です。協議内容は多岐にわたるかと思いますが、まずは以下を議題にすることをおすすめします。
 

相続財産の種類と金額

親の相続財産について、何がいくらあるのかを確認します。親へ事前に連絡し、簡単な財産目録を作っておいてもらうと話が早いでしょう。
 
その中に不動産がある場合には、固定資産税の納税通知書である程度の評価額を確認しておくと安心です。より詳しい評価額を知りたい場合には、税務署や税理士の無料相談などを利用するとよいでしょう。
 

相続人は誰か

相続人は誰になるのかを確認します。「家族のことなんだから調べなくても分かる」と思われるかもしれませんが、隠し子がいるかもしれません。親が「絶対にない!」と言ったとしても、安心のために親の戸籍謄本を取得して調べておきましょう。
 

相続財産の分け方

相続財産をどう分けるかの話し合いは、相続トラブル発生の可能性が非常に高いタイミングなので慎重に進める必要があります。ただ、兄弟姉妹のみで話し合いをするよりも、親を交えたほうが円滑に進む可能性が高いので、できる限り親の生前に解決しておきたい問題です。
 

まとめ

親の相続について話し合う内容は広くて深いです。一度で一気に決めようなどと思わず、まずは本記事でおすすめした議題から始めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

国税庁 No.4102 相続税がかかる場合

 
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士

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