1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

銀行口座の残高がずっとマイナスのままだったらどうなる? 「当座貸越」って何?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月4日 4時20分

銀行口座の残高がずっとマイナスのままだったらどうなる? 「当座貸越」って何?

「銀行口座の残高を見たら、マイナスになっていた。マイナスのままでも大丈夫なのかな」といった経験はありませんか。   総合口座で普通預金の残高が不足した場合、自動的に借り入れとなり、急にお金が必要となったときも安心です。しかし、借り入れ状態だと利息が発生するため、注意が必要なこともあります。   そこで本記事では、総合口座での自動借り入れ機能「当座貸越(自動融資)」について解説します。

総合口座のマイナスの正体

総合口座のマイナスの正体は、「当座貸越(自動融資)」です。そもそも総合口座とは、普通預金(預ける・受け取る・引き出す・支払う)に定期預金(増やす)や自動借り入れ機能がセットになった商品です。総合口座では、ひとつの通帳で普通預金や定期預金などを管理できます。
 
総合口座の自動借り入れ機能を、「当座貸越(自動融資)」といいます。総合口座の普通預金に残高不足が発生した場合、不足額について自動借り入れができます。
 

総合口座の当座貸越(自動融資)とはどのようなサービスか

総合口座の当座貸越(自動融資)とは、定期預金などの契約を担保にして、自動的に借り入れられるサービスのことです。総合口座内の普通預金に残高が不足する場合、特別な申し込みなどをせずに融資が行われます。

・担保の種類:定期預金や積立預金など。各金融機関が定めています。
・借入限度額:担保となる定期預金の合計額の〇%など、金融機関によって異なります。また、上限額が定められていることもあります。

例えば、定期預金の合計額の90%(最高額:200万円)まで借り入れられる当座貸越の場合、定期預金の合計額が100万円ならば最高90万円まで借り入れられます。また、定期預金の合計額が300万円ならば、最高200万円まで当座貸越を受けられます。
 
当座貸越があれば、「普通預金の残高が不足していて、公共料金やクレジットカード利用代金の引き落としができない」のようなうっかりミスを防ぐことができます。
 

ずっとマイナスのままだとどうなる?

残高不足のときに便利な当座貸越ですが、普通預金のマイナスが続くと利息が発生してしまいます。当座貸越は定期預金などを担保にした「借り入れ」のため、利息が計算され、徴収されます。
 
長期間、当座貸越に気づかず、放置してしまうと、どんどんと利息を課されます。額は大きくなくても、放っておくと、徐々に額が膨れてしまいます。しかし、当座貸越を返済すれば、普通預金のマイナスを解消できます。できるだけ早く口座のマイナスをなくすようにしましょう。
 

利息が発生する

当座貸越の後、ずっとマイナスのままにしておくと利息が発生します。もし、10万円の借り入れをしたら、どれくらいの利息が発生するのでしょうか。
 
利息が、担保にする定期預金の約定利率+年0.50%と定められていたと仮定します。定期預金の約定利率が0.010%の場合、貸越利率は年0.510%(0.010%+0.50%)です。借入額が10万円ならば、年510円(10万円×0.510%)の利息が発生します。
 
ちなみに、利息は金融機関所定の日に普通預金より引き落とされます。利率は金融機関により定められているため、各金融機関に確認してください。
 

返済方法は簡単

当座貸越の返済方法は簡単です。普通預金にマイナス分の金額を入金するだけで、自動的に返済となります。返済日は特段の決まりはありませんが、長い間当座貸越を利用するほど、利息が発生してしまいます。資金に余裕があれば、早めに返済しましょう。
 

総合口座の当座貸越の利用は注意しよう

当座貸越は、急な出費や残高不足になったときなど、いざという時に安心なサービスです。ただし、定期預金などを担保にした貸付サービスのため、利用期間に応じた利息が発生し、支払わなくてはいけません。
 
総合口座でマイナスが発生した場合も、総合口座の普通預金にマイナス分の金額を入金すれば、マイナスがなくなりますので、残高を定期的に確認しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください