「老後貧乏」はしたくない!子育てで経済的余裕がなくても始められる「貯蓄方法」はある?
ファイナンシャルフィールド / 2023年7月5日 10時10分
「子育てにお金がかかり、思うように貯金できていない!」と、将来のお金に不安を抱いている方もいらっしゃるでしょう。 夫婦二人で、老後不自由なく標準的な生活水準で暮らしていくには、2000~2500万円の資金が必要といわれています。 しかし、りそな銀行が実施した調査によると、老後資金を意識している人(50代)は、72%いるものの、実際に準備を始めている人は、50%であることが分かりました。 さらに、老後資金を意識したきっかけとして、「その他」を除いて最も多かったのは「子どもの就職」と「親の相続」であり、子どもが独立するタイミングで、自分たちの貯蓄を意識する人が多いことが分かります。 そこで今回は、子育て中でも無理なく貯蓄できる方法と、子育てが一段落したあとからでも始められる貯蓄方法を、併せてご紹介します。将来のお金に対して不安がある人は、ぜひ参考にしてください。
老後に必要な資金の目安
老後に必要な資金の目安は、公的年金を除いて、2000~2500万円ほどといわれています。
もらえる年金額によっても変わってきますが、総務省統計局の家計調査のデータより、65歳以上の夫婦のみの無職世帯において、年金でまかなえない部分の不足額は月に1万8524円あるといいます。この不足分を、貯蓄で補わなければなりません。
このほかにも、医療費や介護費などが追加されてかかることで、より不足分が大きくなることが予想されるでしょう。
子育て世帯でも無理なく始められる貯蓄方法
子育て中は、養育費に生活費……。何かとお金がかかるため「貯金できない!」と悩む人も多いでしょう。
ここでは、子育て世帯でも無理なく始められる貯蓄方法をご紹介します。子育て世代では、家計の見直しがポイントになるでしょう。
今の家計状況を把握する
まずは、現状を把握して、ムダな出費がないかを確認しましょう。特に、毎月の支出を明確にすることで、何にいくら使っているのかが分かります。
また、現在の経済状況や、今後に予想される大きな出費を考えて、実際にどれくらいの金額を準備すべきかを、明確にすることも大切です。具体的な資金計画が立てられれば、貯金額の目安が分かるでしょう。
節約は固定費を削減するところから始める
家計の節約で、効果が期待できるものは、固定費の削減です。光熱費やインターネット通信料、保険などが該当します。
スマートフォンやインターネット、保険の契約プランを見直すことが大切です。例えば、スマートフォンを、格安SIMのプランに変更したり、インターネットとの同時契約にしたりすることで、毎月の固定費を削減できることもあります。
子どもが独立してからでも大丈夫! 50代からの貯蓄方法
貯蓄は、早いうちから始めるに越したことはありませんが「思うように貯金ができなかった」「資金計画をしっかりと立てていなかった」という人も珍しくありません。
そこで、ここでは、子どもが独立したあとからでも始められる貯蓄方法を、ご紹介します。50代からの貯蓄では、貯めるだけではなく、資産運用することがポイントとなります。
具体的な資金計画を立てる
まずは、現在の経済状況を把握して、老後に向けた資金計画を立てましょう。自分たちがもらえる年金を、確認することも大切です。
今の貯蓄額から、今後いくら必要になるのかを明確にすることで、貯蓄額の目安が分かります。
子どもにお金がかからなくなった分、子育て中と比較して、金銭的な余裕が生まれるでしょう。それにともない、貯蓄に回せるお金が増えると考えられますので、すでに資金計画を立てていた人も、再度検討してみるとよいでしょう。
毎月決まった金額を貯蓄する
確実に貯蓄を殖やすには、毎月決まった金額を貯金することが大切です。
資金計画に沿って、生活するうえで、無理のない範囲での金額を決めましょう。
貯蓄するお金の一部を投資に回す
確実に貯蓄することは大切ですが、貯蓄できる額には限りがあります。貯蓄を始める時期が遅いほど、お金は貯まりにくくなります。
そのため、毎月貯蓄するお金の一部を「投資」に回すことをおすすめします。投資信託や投信積立など、投資型の金融商品を購入することで、資金を効率よく増やせます。
ただし、投資にはある程度の知識が必要なため、不安な人は、銀行やファイナンシャルプランナーなどに、相談するとよいでしょう。
計画性をもって無理なく老後資金を貯めよう
年金支給額の不足が問題となっている今、老後の暮らしで困らないためには、計画的に貯蓄することが大切です。
現状を把握して、可能な範囲での資金計画を立てることで、子育て世帯でも無理なくお金を貯められるでしょう。
定期的な貯蓄に加えて、投資信託などをうまく活用することが、ポイントになります。
出典
一般社団法人 全国銀行協会 教えて!くらしと銀行 「Q.老後資金は一体いくらあれば安心……?」
りそなグループ「世の中の50代はいくら貯金している?老後の準備は?50代のお金事情」
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) 「Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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