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若い頃憧れていた「スポーツカー」を買いたい! アメリカの「25年ルール」でプレミア価格になってるって本当? 注意点も解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月5日 2時20分

若い頃憧れていた「スポーツカー」を買いたい! アメリカの「25年ルール」でプレミア価格になってるって本当? 注意点も解説

若い頃、街中を走っているスポーツカーを羨望(せんぼう)の目で見ていた、という経験はないでしょうか。あの頃はお金もなくただ憧れていた存在だったけれど、今は資金が貯まり、憧れていたスポーツカーをいざ購入という人もいるかもしれません。当時は最新だった車も、今となってはクラシックカーとして中古市場で取引が行われています。本記事では中古スポーツカーの購入時と購入後の注意点を紹介します。

中古スポーツカーの価格が高騰する理由

一般的に中古車は古くなればなるほど、その価格が下落していきます。ですが、現在は一定の期間が経過した日本車のスポーツカーの価格は軒並み上がっています。その理由の1つに「アメリカの25年ルール」というものが存在しています。アメリカ国内では右ハンドル車の輸入が認められていないのですが、25年経過した車であれば輸入できるようになるうえ、関税や排ガス規制といった縛りがなくなるのです。さらに日本車が多く登場した人気映画「ワイルドスピード」シリーズの影響もあり、アメリカで日本の古いスポーツカーの人気が高まっていることも価格高騰の一因となっています。
そのため、日本国内で25年が経過した車、2023年現在だと1998年以前に製造されたスポーツカーの価格が高騰しているということなのです。
 

若い頃憧れたスポーツカー、購入時と購入後の注意点は?

実際に中古のスポーツカーを購入する際、どのような点に気をつけなければならないのか、購入時と購入後に分けて確認していきましょう。
 

車両をプレミア価格で購入する必要がある

前述したアメリカの25年ルールの影響もあり、中古スポーツカーの輸出が拡大し、日本国内の中古スポーツカーの流通量がだんだんと減っています。それに伴い希少価値が向上し、価格がじわじわと上がっているのが現状です。日産 スカイラインGT-Rやマツダ RX-7、トヨタ スープラといった代表的なスポーツカーはすでに新車価格を優に超える価格で取引されています。中古スポーツカーを購入する際には相当な出費を覚悟しなければなりません。
 

購入後の維持についても注意

やっとの思いで憧れのスポーツカーを買った後に訪れるのが、その車のメンテナンスです。年数が経過しているということは、車にも相応なダメージが蓄積されているので、車の部品に何らかの不具合が生じる可能性が高くなります。修理をするにも部品の流通量が極端に少なかったり、製造中止となっていたりするケースもあるので、部品を見つけるまで乗れない可能性も十分にあります。
 
また、古いスポーツカーを狙った盗難事件も国内で多発しています。盗難対策としてガレージの用意などをすることも大切です。さらに、ボディがさびないように雨の日に乗らないなどといった工夫も維持の面では必要になります。最新の車を購入する以上に神経質にならなければならない部分も出てくるでしょう。車を買って終わりではないことは覚えておきましょう。
 

古いスポーツカーの魅力

注意点はあるにせよ、今の車にはない魅力を持つのが古いスポーツカーの特徴です。厳しくなった法規制の影響で、新車では販売できないボディデザインや、旧車ならでは乗り心地の違いや排気音、エンジンサウンドといった車のフィーリングを味わうことができます。何よりも「憧れていた車を所有している」という満足感には変えられないものがあります。同じ車に乗る人とつながり情報交換やツーリングに行くなど、ロマンにあふれる旧車の世界を味わってみるのも楽しみのひとつといえるでしょう。
 
執筆者:宇野源一
AFP

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