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「中学・高校が私立、大学は国公立」と「中学は公立、私立大学付属高校から大学」の学費はどれだけ違う? それぞれの費用を確認

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月5日 9時30分

「中学・高校が私立、大学は国公立」と「中学は公立、私立大学付属高校から大学」の学費はどれだけ違う? それぞれの費用を確認

私立大学の定員管理が厳格化しているため、子どもを私立大学の付属高校へ入学させてストレートで大学へ進学させたいと考えている家庭もあるでしょう。このようなケースで気になるのがトータルの学費です。「中学・高校は私立、大学は国公立」と「中学は公立、高校・大学は私立」を比べた場合、学費はどれくらい違うのでしょうか。

中学校・高校の卒業までにかかる学費

それぞれのケースでかかる学費を調べるため、文部科学省が発表している「令和3年度子供の学習費調査」を参考にします。同調査の対象は、公立ならびに私立の幼稚園・小学校・中学校・高校に通う子どもの保護者(全国1600校の5万2903人)です。公立中学校・私立中学校、公立高校(全日制)・私立高校(全日制)の卒業までにかかる学習費総額(令和3年度)は以下の通りです。
 

公立中学校:161万6317円
私立中学校:430万3805円
公立高校:154万3116円
私立高校:315万6401円

 
学習費総額は、学校教育費・学校給食費(高等学校は除く)・学校外活動費で構成されます。学校教育費は授業料・修学旅行費・PTA会費など、学校外活動費は補助学習費(家庭教師費・学習塾費など)・その他学校外活動費(スポーツ・レクリエーション活動・芸術文化活動など)などの合計です。
 

大学の卒業までにかかる学費

大学卒業までにかかる学費を調べるため、文部科学省が発表している「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」と「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」を参考にします。「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立大学の授業料は93万943円、入学料は24万5951円、施設設備費は18万186円です(私立大学597大学を対象に調査した結果)。4年間で卒業した場合、私立大学では469万467円かかります。国立大学は卒業までにどれくらいの学費がかかるのでしょうか。「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」によると、国立大学の授業料は52万800円、入学料は28万2000円です。施設設備費はかかりません。4年間で卒業した場合、国立大学には236万5200円かかります。
 

ケース別にかかる学費を比較

以上をもとに「中学・高校は私立、大学は国公立」と「中学は公立、高校・大学は私立」の学費を比較します。
前者は卒業までに、私立中学校は430万3805円、私立高校は315万6401円、国立大学は236万5200円かかります。合計の学費は982万5406円です。後者は卒業までに、公立中学は161万6317円、私立高校は315万6401円、私立大学は469万467円かかります。合計の学費は946万3185円です。
合計の学費を比較すると「中学・高校は私立、大学は国公立」のほうが「36万2221円」高くなります(具体的な金額はケースで異なります。平均的な学費としてお考えください)。
 

両者の学費に大きな差はない

「中学・高校は私立、大学は国公立」と「中学は公立、高校・大学は私立」でかかる学費に大きな差はありませんでした。年間の差額に換算すると3万6000円程度になります。学費が気になる場合も、基本的にはそれそれの家庭にとって望ましい選択をできるといえるでしょう。進学したい、あるいは進学してほしい中学校・高校・大学などをもとに進路を選択してみてはいかがでしょうか。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します

文部科学省 私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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