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10年前に付けた「太陽光発電」の売電だけでは節約にならない!売電以外にうまく活用する方法はある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月6日 10時30分

10年前に付けた「太陽光発電」の売電だけでは節約にならない!売電以外にうまく活用する方法はある?

「昔、思い切って太陽光発電の設備を付けたけれど、家計の足しにならず、持て余している」 こ のような状況に陥っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。   太陽光発電設備を設置して10年がたつと、FIT制度(設備導入から10年間、再生可能エネルギーを固定価格で買い取りしてもらえる制度)が適用されなくなります。   この、いわゆる「卒FIT」によって、設備を導入した当初のように、比較的高い価格では、売電できなくなってしまうのです。そのため、メリットを感じられなくなり、有効活用する手段がないかと、悩むこともあるでしょう。   そこで今回は、太陽光発電でお得感を得られない理由と、よりお得に活用する方法について、ご紹介します。

太陽光発電にお得感がない理由とは

太陽光発電でお得感が得られない理由は、いくつかあります。ひとつは「設置費用がかさむこと」です。
 
太陽光発電設備を設置するためにかかる初期費用は、一般的な家庭の場合でも、100万円以上かかる傾向にあります。「実際に設置費用を回収できるのは10年後」ともいわれており、太陽光発電によって利益を得られるようになるには、非常に長い期間がかかるでしょう。
 
もうひとつは、売電価格が下落していることが挙げられます。2019年以降、FIT制度の対象から外れる家庭が出てきました。売電価格は、表1のとおり下落傾向にあり、売電しても、以前ほどの利益が得られず、お得感を得にくくなっています。
 
表1

10kw以上 10kw未満
2012年 40円+税 42円
2013年 36円+税 38円
2014年 32円+税 37円
2015年 27円+税または29円+税 33円または35円
2016年 24円+税 31円または33円
2017年 21円+税 28円または30円
2018年 18円+税 26円または28円
2019年 14円+税 24円または26円
2020年 13円+税 21円
2021年 12円+税 19円
2022年 11円+税 17円
2023年 10円+税 16円

※経済産業省のデータをもとに筆者作成
 
こうした理由によって、電力を売ってもお得感が得られないと感じる方がいらっしゃるのです。
 

太陽光発電はどう使えばお得?

太陽光発電によって得られた電力を売っても、メリットが少なくなっていますので、お得に活用するならば、売電よりも自家消費することをおすすめします。太陽光発電の設備だけを備えている場合には、電力をためておくことはできませんが、蓄電設備を設置することで、電力をためておけるようになります。
 
例えば、日中(外出中)に発電・蓄電しておいた電力で、夜間分の電力を補うという使い方もよいでしょう。あるいは、平日の仕事に出ている間にためた電力を、休日に使ったり、EV(電気自動車)の充電に使ったりすることも、太陽光発電のお得な使い方です。
 
事業者のなかには、時間帯・曜日・季節に応じて、買電価格が変動するプランを提供している場合もありますので、自身の契約しているプランを確認したうえで、お得な使い方を検討しましょう。
 

蓄電設備を併用してかしこく電気を使おう

太陽光発電は、初期費用として多額のコストがかかり、回収にも長い期間がかかるため、お得感を得にくい傾向にあります。くわえて、FIT制度が終わり、売電価格が下がることで、いっそう満足感が得られない場合も多いでしょう。その際は、蓄電設備を活用して、太陽光発電を、よりメリットが多い形で利用してみてはいかがでしょうか。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 過去の買取価格・期間等」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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