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息子が「治験」のバイトをしたいと言っています…でもやはり高収入の治験のバイトって「危険」でしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月6日 11時20分

息子が「治験」のバイトをしたいと言っています…でもやはり高収入の治験のバイトって「危険」でしょうか?

治験といえば「安全が確認されていない薬を使う、危ない実験」というイメージを持っている方もいらっしゃるでしょう。   しかし、治験では、非臨床試験で事前にチェックされた薬を用いるため、必ずしも、危険というわけではありません。実際に人体に投与して最終検証し、販売・流通に必要な承認を得るためのデータを集めるための「最終試験」ともいえるものが治験です。   今回は、治験とは何か、その治験バイトに参加する流れや、報酬の相場について、ご紹介します。

そもそも治験とは

治験は、臨床試験(人体に薬剤を投与して行われる試験)の一種です。なかでも、医薬品として販売・流通させるために、国の承認を得る目的で行われる臨床試験のことを指します。治験では、未承認の「薬の候補」を投与するため、下記の要件をクリアした、一部の病院でのみ実施されています。

<治験を実施する病院の要件>

●医療設備が充分に整っていること
●責任を持って治験を実施する医師、看護師、薬剤師等がそろっていること
●治験の内容を審査する委員会を利用できること
●緊急の場合には直ちに必要な治療、処置が行えること

治験は、薬と医療機器に関する法律(薬機法:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)と、人権を守る宣言(ヘルシンキ宣言)に基づいて作られた「GCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)」にのっとって実施されます。
 
治験審査委員会による審査を経た治験実施計画書に基づいて進められ、何かあれば、迅速に報告・対応・治療などが行われます。
 
また、なかには、治験に危険なイメージを持っている人もいるかもしれません。
 
しかし、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の効果検証や、プラセボ検証(実薬の対照薬としての偽薬による試験)なども、治験に含まれています。必ずしも、新薬を投与されるわけではなく、全ての治験において、危険性が高いわけではない点は、把握しておいてもよいでしょう。
 

治験バイトの流れ・報酬相場

治験バイトは、専用のポータルサイトから応募して、参加します。
 
基本的な流れは以下のとおりです。本人の希望があり、そのうえで、体調面に問題がないことが確認された場合にのみ、参加が可能です。

<治験に参加する際の流れ>

1. ポータルサイトに会員登録する
2. 希望する治験に応募する
3. 詳細を確認する
4. 事前検診を受ける
5. 事前検診の結果をもとに、治験の参加の可否が決まる
6. 治験に参加する

また、治験バイトにおける報酬がいくらになるかは、一概にはいえません。それは、通院か入院か・拘束時間の長さ・副作用リスクなどによって、左右されるからです。
 
しかし、あえて相場をいうならば、一日1〜2万円程度となります。治験バイトのうち、複数回の通院が必要で、制限事項も多い募集の場合は、合計30万円を超える報酬を受け取れる場合も。治験の内容やかかる時間によって、報酬額は大きく変わります。
 

治験バイトへの参加は必ずしも危険ではない

治験は、治験審査委員会による審査を経た、治験実施計画書にのっとって実施される、臨床試験です。本人の意思により参加し、何かあれば、すぐに対応できる体制のもとで行われます。
 
未承認の薬を投与するために、「100%安全」とはいえないものの、非臨床試験によって事前にチェックされているため、必ずしも、危険であるとはいえません。リスクについて把握したうえで、参加したいと思った場合は、応募を検討してみるのもよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 治験について(一般の方へ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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