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貯金5万円、浪費癖のある25歳独身男性。どのような方法で「強制貯金」する?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月10日 23時0分

貯金5万円、浪費癖のある25歳独身男性。どのような方法で「強制貯金」する?

老後を見据えた資産形成の必要性が高まり、投資や副業、年収をアップする方法などに注目が集まっている。一方、そのような状況であっても貯金が少ない人も少なくない。   都内在住のAさんは、社会人になって3年目を迎えたが、いまだに自身の口座には5万円しかなく、給料のほとんどを使い切ってしまっているという。

月収25万円で「貯金ゼロ」は異常?

Aさんは大学を卒業後、大手企業の営業職として働いている。額面で月に約25万円もらっているが、新宿区で1LDKの物件を借りていたり、自炊せず頻繁に飲みに繰り出していたりすることもあり、手取りの金額をほとんど使い果たしている。
 
「入社1年目にローンで買った、150万円の時計の支払いもキツいですね(笑)。無金利ですが28歳まで2万5000円くらい返済していますから。あとはギャンブルでしょうか。月末が近づいてお金が残っていると、つい競馬やパチンコに行ってしまうんです」
 
ただ、社会人になって4年目を迎えた今、大学の同級生との「お金の使い方」の差が目にとまり始めたという。
 
「会社の同期は、大体僕と同じようなお金の使い方です。ただ、大学時代の友人たちは、つみたてNISAをしていたり、キチンと貯金をしたり、ちゃんとお金を貯めている人は意外といるんですよ。僕より給料が低い人が、3桁も貯めていたのはショックでした」
 
Aさん自身は、「貯金に関しては自分を信じていない」と断言している。そこで検討しているのが「強制的な貯蓄」だ。その候補として、「定期預金」「個人年金」「つみたてNISA」「iDeCo」の4つを検討しているという。
 

まずは強制貯蓄、その後につみたてNISAを

金融広報中央委員会の調査によると、20歳代の平均貯金額は176万円、中央値は20万円だ。Aさんの「貯金5万円」は明らかに少ない。
 
まず、Aさんの現在の貯蓄状況では、突発的な入院などのアクシデントに対応できないといった非常に大きな問題とリスクがあることを自覚すべきだろう。そこで、生活費3ヶ月分程度を目標に貯蓄をする必要がある。
 
無計画に150万円の時計を購入したり、競馬やパチンコに行ってしまったりする性格を考えると、Aさんが考えているように「強制的な貯蓄」を行うべきだ。強制的に貯蓄をして、「貯金分を差し引いたお金で生活する」ことを続ければ、自然と貯蓄は進む。
 
まずは、余計な支出を見直すことと並行して、会社の財形貯蓄制度や銀行の天引き預金などを活用しよう。十分な貯金が確保できたら、つみたてNISA(2024年以降は新NISA)にチャレンジするとよいだろう。
 
個人年金保険は、そもそも老後資金を確保する目的に加入するもので、早期に解約すると元本割れするので、今のAさんには不要だ。
 
iDeCoは、十分な貯金が確保できたら始める価値のある優れた制度だ。老後の年金づくりに特化しており、60歳以降にならないと引き出せない特徴がある。資金拘束がある点では、浪費癖のあるAさんと好相性ともいえる。また、iDeCoは掛金が全額所得控除になり、運用益も非課税になるなど、恩恵も大きい。したがってAさんは、iDeCoを上手に活用するべきだろう。
 
このように、Aさんが行うべき対策は「支出の見直し・強制貯蓄→つみたてNISA→iDeCo」となる。
 

まとめ

Aさんのように浪費癖がある人は、まず強制的に貯蓄をすることが効果的だ。財形貯蓄や天引き預金を行えば十分で、個人年金保険を利用する必要はない。
 
その後はつみたてNISAやiDeCoを活用し、運用にもチャレンジするとよいだろう。
 

出典

金融広報中央委員 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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