【マイホーム購入】防犯対策はマンションのほうがよい? 一戸建てでできる対策は?
ファイナンシャルフィールド / 2023年7月10日 10時20分
かつての日本は、玄関ドアに鍵をかける習慣がない地域も少なくなかったというが、現代において、「住居の防犯」は安心して生活を送るうえで重要なポイントだといえるだろう。 とはいえ、犯罪率の低い日本では、どれだけの対策を講じるべきかという正解はなく、防犯にかける費用は「無駄金」と感じてしまう人もいるだろう。現在、マイホームの購入を検討しているAさん(35歳、男性)も防犯のことを考えると、「一戸建て」と「マンション」すら迷い始めてしまったという。
防犯対策は「世帯年収」関係なく必要?
Aさんは、35歳の中小企業の会社経営者だ。妻も大手企業に新卒から勤め続けており、夫婦で合わせて年収は2000万円以上の「パワーカップル」といえるだろう。子どもはまだいないが、今後も見据えて昨年からなんとなくマイホームの購入が話題に挙がってきた。そこで気になり始めたのが、店舗や家屋への「強盗」のニュースだ。
「きっと今までも変わらずあったのだと思いますが、『家を買う』となると急に犯罪のニュースが目にとまるようになったんですよね。そんなに派手な生活を送っているわけではないですし、家に押し入られても金目のものなんてないのですが、それでもこのご時世、家を買うなら防犯対策も講じないといけないんじゃないかと思い始めました」
当初、Aさん夫婦は郊外に家を建てるつもりでいたが、防犯のことを考慮すると「マンション購入」も選択肢に上がってきたという。実際、引っ越し前の隣人調査事業を行っている株式会社トナリスク(東京都豊島区)2022年12月にマンションを購入した10~90代の男女491名を対象とした「マンションを購入した理由」の調査によると、マイホームをマンションにした理由のトップが「戸建てよりセキュリティがよい(58.9%)」だった。
「オートロックとかの防犯性の高さは、やはり魅力だと思います。ただ、コスト的に管理費などを支払うことを考えると、一戸建てでしっかりと対策を講じるのと同じじゃないかなぁと。月5000円くらいであれば、支払い続けられると思いますが……」
防犯対策と住居選びのポイントとは
住宅購入を考える際に、防犯面を気にする人も増えている。住宅を購入するのに、防犯対策の内容やコストなども考慮する時代になったのは、Aさん夫婦の認識に間違いはないだろう。ここでは、防犯対策や住居選びのポイントを確認していく。
一戸建ての防犯対策方法
一戸建ての防犯対策としては、「窓やドアに鍵をつける」「セキュリティーカメラを設置する」「照明を適切に配置する」「見通しのよい庭作りを行う」などが挙げられる。
また、セキュリティー会社による24時間モニタリングサービスもある。これらの防犯対策の目安としては、物件や地域によるが、初期設備費用として数十万円、月々の維持費用として数千円程度を見込むとよいだろう。
防犯対策は自分でも可能か
防犯対策は、自分で行うことも可能だ。「家の見通しをよくする」「照明を効果的に配置する」「外出時には電気をつけたままにしておく」「近所付き合いを大切にする」など、手段はさまざまある。
これらの防犯対策に投じられる費用は、個々の家庭の予算や防犯対策の程度によるが、一般的には数千円から数万円程度となる。業者に依頼するよりも安く済むが、効果が限定的なのは考慮にいれるべきだろう。
防犯以外の一戸建てとマンションの選択ポイントは?
コスト面で考える、防犯以外の一戸建てとマンション選びのポイントとしては、「住環境(騒音、立地、周辺の施設」「管理費・修繕積立金」「建物の耐震性」「将来の価値(再販売価格や賃貸可能性)」などが挙げられる。
また、一戸建ての場合は土地の面積や庭の有無、プライバシーの度合いも重要なポイントとなるので気をつけたい。
まとめ
本記事では、住居購入の際の「防犯対策」を考えるポイントを解説した。一戸建て住宅の防犯対策も数多くあり、業者への依頼と自分で可能な対応策がある。住居購入は、マンションと一戸建てそれぞれの全体購入コストを比較して選択することはもちろん重要であるが、コストのなかで防犯面でも比較をしてみるとよいだろう。
出典
株式会社トナリスク 「マンションを購入した理由」の調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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