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産休・育休中も安定した収入が欲しいのですが、テレワークで働いたら違法でしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月11日 10時40分

産休・育休中も安定した収入が欲しいのですが、テレワークで働いたら違法でしょうか?

産休・育休中の方の中には「産休中・育休中でも働けるのかな」「給付金をもらっているのに、働いたら違法になるのかな」と、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。   実際は、産休・育休中でも、働くことは可能です。ただし、いくつかの条件や、会社の同意があったうえで、働くことが認められます。   本記事では、産休・育休中に、テレワークで働くための条件や、メリットについて解説します。

産休・育休中のテレワークは違法になる?

厚生労働省は、育休中の就労を、以下のような条件をもって、認めています。
 

「労使の話し合いにより、子の養育をする必要がない期間に限り、一時的・臨時的にその事業主の下で就労することはできます。その場合、就労が月10日(10日を超える場合は80時間)以下であれば、育児休業給付金が支給されます。」

出典:厚生労働省「育児休業中の就労について」
 
つまり、産休・育休中でも、月10日(10日を超える場合は80時間)以内の就業は認められているということです。また「一時的・臨時的」とは、ほかの人では対処できない突発的な事案の対処など、臨時の業務を行う場合が挙げられます。毎週、特定の時間や曜日に就労するなど、定期的に働いた場合は、育休を取得していると見なされないため、注意が必要です。
 
なお、育児休業給付金と賃金の合計が、育休前に受け取っていた収入の80%を超えないことが重要です。80%を超えてしまうと、給付金を満額受け取ることができず、超過した分を、給付金から減額されてしまうおそれがあります。
 
そのため、育休中にテレワークをしながら育児休業給付金を満額受け取るためには、働く日数や時間だけではなく、上限の収入も考えて働くことがおすすめです。
 

産休・育休中にテレワークで働く三つのメリット

産休・育休中は、子育てに専念できる期間ですが、あえて休業中に働くメリットは、あるのでしょうか。以下では、産休・育休中にテレワークで働くメリットを3点、ご紹介します。
 

すきま時間を活用しながら収入を増やせる

赤ちゃんが成長するにつれて、育児に慣れてきたり、生活リズムが整ってきたりすると、育児や家事のすきま時間を有効活用して、働きたいと考える人は多いようです。
 
在宅でのテレワークであれば、自宅で育児をしながら、働くことができます。給付金のほかにも、収入を得ることができて、家計の足しにもなるでしょう。
 

仕事が育児中の気分転換になる

慣れない育児では、ストレスや孤独を感じてしまうときもあるでしょう。そのようなときに、仕事をすることで、気分転換になったり、孤独を感じにくくなったりすることがあります。育児の合間に仕事をすることで、精神的なバランスを保つことができるでしょう。
 

育休後でもブランクを感じずに、スムーズに職場復帰できる

産休・育休中は、赤ちゃん中心の生活になるため、これまで培った仕事の知識やノウハウを忘れがちになってしまいます。長い期間仕事を休んでいると、ブランクを感じて、職場復帰が不安になってしまう人も多いでしょう。
 
しかし、産休・育休中も、テレワークで働くことによって、知識やノウハウの定期的なインプットが可能となり、スムーズに職場復帰ができるようになります。
 

まとめ

今回は、産休・育休中に、働くための条件やそのメリットを解説しました。子育てをするには、何かとお金がかかりますので、給付金のほかにも収入を得て、少しでも家計の足しにしたいところです。
 
ただし、産休・育休中に働くには、会社の同意が必要になります。産休・育休中に、テレワークで働きたいと考えている方は、あらかじめ、会社に確認するとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省長野労働局 育休中の就労について

内閣府 規制改革会議 第39回 平成26年12月15日 参考資料【4】在宅勤務と育児休業を両立させるための給付金支給規定の改訂

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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