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プロパンガスを都市ガスに変更したい。工事できる条件は? コストは回収できる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月12日 3時30分

プロパンガスを都市ガスに変更したい。工事できる条件は? コストは回収できる?

物価高が長引き、家計を圧迫する日々が続いています。食費や日常の娯楽費、光熱費などを節約しなくてはいけない家庭も多くあるでしょう。そんななか、一戸建てにお住まいの方では、プロパンガスからガス料金が安くなる都市ガスへ変更を検討しているという話も聞こえてきます。   本記事では、プロパンガスから都市ガスへ切り替えの工事の条件と手順、コスト回収の重要さについて解説します。

都市ガスへの工事条件と手順

プロパンガスから都市ガスに切り替える際の工事条件・手順は、各家庭の状況によって異なります。
 
まず、切り替える都市ガスの会社を決めます。現在のガス配管の種類やルート、埋設・露出部分の施工方法などを確認し、使用中のガス機器が部品交換できる機種かどうかなどを確認したら、見積もりをとります。
 
また、都市ガスに切り替えるためには、以下の工事が必要となります。
 

・道路内ガス本管工事、宅地内ガス配管工事

ガス本管がある公道から敷地内まで、ガス管を引き込む工事です。延長する距離によって費用が大きく変わり、ガス導管の長さ1メートルあたり1~2万円の計算となり、平均10〜15万円程度かかるとされています。
 
ただし、ガス本管の延長工事が必要な場合や、敷地が旗竿地である、敷地が私道に面している場合は、さらに高額になる可能性があります。
 
なお、自宅前の行動にガス本管が通っていない、集合住宅に住んでいるといった場合は、都市ガスへの切り替えをすることはできません。
 

・ガス機器工事

LPガスと都市ガスでは成分や熱量が異なるため、ガス機器内部の部品を交換するか、ガス機器自体を買い替える必要があります。部品交換の費用の目安は、給湯器が3万円、ガスコンロは1万円程度となります。
 
一方、買い替えの場合は、給湯器が3万5000~7万円、エコジョーズだと20~35万円程度かかります。ガスコンロは、据え置きタイプで2万円以上、ビルトインタイプは7万円以上とされています。また、本体価格のほか、設置工事費が5万円程度かかります。
 

コストを回収できるかが重要

プロパンガスから都市ガスへ切り替えた場合、月々のガス代は安くなるかもしれません。しかし、先ほど紹介したように初期工事には大きな費用がかかります。そのため、総工事費と切り替えた後のガスのランニングコストを十分に試算しなくては、かえって損をする可能性があります。
 
試しに、先ほどの工事の例から計算してみましょう。
 
買い替えの工事を実施し、給湯器はエコジョーズにして35万円、ガスコンロはビルトインタイプで7万円かかったとします。設置工事費が5万円かかり、工事費の合計は47万円になりました。
 
また、プロパンガスから都市ガスへ変更し、仮に年間で4万円ほどガス代が安くなったとします。この場合、コストを回収するのに12年近くもかかる計算になります。
 
つまり、工事後の居住期間が長いほど、ガス代を削減できる期間が長くなり、コストを回収できる可能性が高くなります。そうでない場合はコスト回収できず、損をする可能性があります。また逆に、工事費が高額で、コストを回収するのにあまりに時間がかかるような場合も、節約効果としてはいまひとつと言えるでしょう。この点がガスの変更工事において重要なポイントです。
 

まとめ

プロパンガスから都市ガスへの工事の条件や、コスト回収において重要なポイントを紹介しました。
 
本記事で紹介したように、工事などにかかるコストを回収するためには、十分検討しなくてはいけません。月々のガス代のみでなく、工事費などを総合的に見て切り替えを検討するようにしましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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