物価高が続く日本 どんな商品が値上げされているの?
ファイナンシャルフィールド / 2023年7月13日 3時0分
![物価高が続く日本 どんな商品が値上げされているの?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_219689_0-small.jpg)
物価が上がると家計が苦しくなり、逆に物価が下がると家計に余裕が生まれます。物の値段は、私たちの生活に直結しています。では、物価の変化というものが、毎月、客観的に数値化されていることはご存じでしょうか。 今回は、公表されている物価の統計「消費者物価指数」について、確認していきます。
物価はどこでチェックすればいいの?
物価の安定は、私たち日本国民の生活にとって、大変、重要な課題です。物価の動きは、毎月、総務省が客観的に「消費者物価指数(CPI)」として数値化しています。消費者物価指数は、国や地方自治体が政策を立てる上で、大きな役割を果たしています。
統計結果は、総務省統計局のホームページで公表されているため、誰でもチェックできます。変化率などの数値の計算方法や、今までの物価の時系列データについて詳しく知りたい方は、ぜひ確認してみてください。
最新の物価の変化をチェック!
2022年と2023年の物価は、円安や、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、全体的に大きく上がっています。具体的にどのくらい高騰しているのか、消費者物価指数をチェックしていきましょう。
総務省の統計結果によると、2020年を基準とした場合、2022年の消費者物価指数は以下のとおりとなっています。
・総合指数は2020年を100として102.3(前年比は2.5%の上昇)
・生鮮食品を除く総合指数は102.1(前年比は2.3%の上昇)
・生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は100.5(前年比は1.1%の上昇)
また、2023年5月分(2023年6月23日公表)の消費者物価指数は以下のとおりとなっています。
・総合指数は2020年を100として105.1(前年同月比は3.2%の上昇)
・生鮮食品を除く総合指数は104.8(前年同月比は3.2%の上昇)
・生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は104.3(前年同月比は4.3%の上昇)
この結果から、物価はここ2~3年で全体的に大きく上昇していることが分かります。
物価が高騰している品目は?
上記の2023年5月分について、消費者物価指数をさらに詳しく見ていきましょう。前年同月と比較した場合、特に上昇率が大きいのは「家具・家事用品」(9.6%上昇)、「食料」(8.6%上昇)などとなっています。
食料のうち、「生鮮食品」は5.2%上昇、「生鮮食品を除く食料」は9.2%上昇しています。具体的には、例えばからあげ(調理食品)は11.7%上昇、ハンバーガー(外食)は17.1%上昇となっています。
食料品の値上げは、私たちの家計に大きな影響を及ぼします。ここ最近、スーパーでの出費が増えたと感じている方も多いことでしょう。今後も、しばらくは物価高の傾向が続くと考えられるため、引き続き浪費を抑え、しっかりとした家計管理を行っていくことが必要となるでしょう。
まとめ
物の値段がどのくらい値上がりしているのか、実際の数値で見てみると、家計管理へのモチベーションも高まるのではないでしょうか。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ、今後の物価の動向についてアンテナを張ってみてください。そして、近年の物価高騰を乗り切れるよう、引き続きお金の管理を行っていきましょう。
出典
総務省統計局 消費者物価指数(CPI)結果
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
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