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夏休みは国内旅行! 夫婦2人のわが家は1人「5万円」だけど、平均はどのくらい?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月13日 5時10分

夏休みは国内旅行! 夫婦2人のわが家は1人「5万円」だけど、平均はどのくらい?

新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着き、今年の夏は旅行へ出掛けようと考えている人も多いことでしょう。夏のボーナスが出て財布のひもが緩くなっていたり、家族が夏休みに入ったりして、旅行に行きたくなる人も多いはずです。   とはいっても、無制限に旅行にお金を出せるわけではありません。皆さんは、旅行の予算をどのくらいで見積もっているでしょうか。

夏休みの宿泊ありの国内観光旅行。2022年に使った平均旅費は1人あたり6万9145円。

筆者夫婦も今年の夏は、国内の近場で2泊3日程度の旅行に出掛けようと考えています。旅費として考えている予算は、ざっと以下のようになります。
 

<1人あたりの旅費>

・ホテル・旅館代:2万円(1万円×2泊)
・交通費:1万円(往復で)
・その他(食事・土産代など):2万円
 
合計:5万円

宿泊代は1泊1人1万円と考えておけば、それほど豪華なホテルや旅館でなければ泊まることができます。近場なら、往復の交通費も1人1万円程度で間に合うでしょう。
 
それでは、一般的に夏休みに行く宿泊ありの国内観光旅行では、どのくらいの旅費が使われているのでしょうか。観光庁の「旅行・観光消費動向調査」を確認しましょう。その結果は、図表1のとおりです。
 
【図表1】


 
観光庁 旅行・観光消費動向調査より筆者作成
 
このデータは帰省や出張でなく、観光やレクリエーション目的の国内宿泊旅行に限った統計です。そのため帰省や出張の旅行に比べ、宿泊費がかかるなど単価は高くなっています。
 
コロナ流行前の2019年夏は旅行経験率が28.17%だったのに対し、コロナ禍の2020年夏・2021年夏は10%代前半にまで落ち込みました。ただ去年は24%まで回復し、さらに感染状況が落ち着いている今年は、さらに上昇するでしょう。
 
さて旅費の平均ですが、2022年夏は1人当たり6万9145円となっています。平均泊数は1.77日ですから、1泊当たり約3万9000円といったところです。筆者夫婦の場合は2泊で5万円と考えていますから、1泊当たり約2万5000円となり平均よりつつましいといえそうですね。
 
旅行単価についてもコロナ禍で多くの人が外出を控えていた2020年や2021年に比べ、2022年夏は上昇しています。1泊当たりの単価でみても2020年の約3万円、2021年の約3万5000円、2022年の約3万9000円と高くなっている状況です。さらにコロナ流行が落ち着いた今年は、昨年以上に旅費を使って思いっきり楽しみたいという人が増えるのではないでしょうか。
 
同じ統計から、詳細も見ていきましょう。
 

■国内宿泊旅行・旅費詳細(2022年・1人あたり)

・ホテル・旅館代:1万9970円
・交通費:1万4276円
・飲食費:9060円
・買い物代:7850円
・娯楽等サービス費:4920円
・その他:1万3068円

このうちホテル・旅館代は平均泊数が1.77日なので、1泊あたりの費用は1万9970円÷1.77=約1万1300円という計算になります。豪華な旅館やホテルは、この価格では到底宿泊できませんから、お手ごろなホテル・旅館を選ぶ人が多いようですね。
 
コロナ禍で出掛けるのを控えていたこれまでと違い、今年の夏は旅行を楽しみやすい雰囲気になっています。旅行の予算を決める際に、今回紹介したデータを参考にしていただけたら幸いです。
 

出典

観光庁 旅行・観光消費動向調査
 
執筆者:小泉健太郎
FP2級

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