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70歳からの「医療保険」を考える(その1)

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月13日 8時20分

70歳からの「医療保険」を考える(その1)

前回の記事「民間医療保険はどんなときに入るべきか?」では、日本の公的医療保険は充実しており、医療費が一定金額を超えた場合、高額療養費制度により超過した分を補てんしてくれるので、「保険診療を受ける限りは医療費が青天井になることはない」説明しました。   その記事に関連して、若干、極端なケースではありますが、70歳から民間医療保険に入るとしたら、どんな保障内容でいくらくらい保険料がかかるのか、また高額療養費制度がある上で、民間医療保険に入るべきか否か、いう点について数回にわたって検討してみたいと思います。

民間医療保険が提供する保障にはどんなものがあるか?

まず、表1「70歳からの民間医療保険の保障内容と保険料比較」をご覧ください。
 
表1
 
表1
 
※筆者作成
 
表1は、保険加入年齢を70歳にした場合の一例として、4社の民間医療保険の保障内容と保険料を一覧表にしたものです。保険会社が提供してくれる主な保障は以下のとおりです。
 

1. 疾病・ケガ入院給付金
2. 疾病・ケガに関する手術給付金
3. 成人病または三大疾病で入院した場合の上乗せ入院給付金
4. 成人病で手術をした場合の上乗せ手術給付金
5. 成人病で放射線治療を受けた場合の上乗せ給付金
6. 先進医療給付金

 
以下、簡単に保障の内容を説明します。
 

1. 疾病・ケガ入院給付金

病気・ケガによって入院した場合の1日当たりの給付金です。表1の場合、各社とも1日当たり5000円の給付を行います。1日でも入院すれば、一律10日分の給付金5万円を支払ってくれる保険会社もあります。
 

2. 疾病・ケガに関する手術給付金

病気・ケガの治療のために手術を受けた場合に支払われる給付金です。公的医療保険制度に基づく手術を受けた際の給付金が決められおり、手術の種類により1回当たり2.5万円、5万円、20万円などと給付金額が定められています。
 

3. 成人病または三大疾病で入院した場合の上乗せ入院給付金

成人病または三大疾病で入院した場合に上乗せして支払われる給付金です。表1では、1日当たり5000円が上乗せされます。三大疾病とは、「がん、心疾患、脳血管疾患」を指しますが、成人病の場合は「糖尿病、高血圧性疾患」も含まれることもあります。
 

4. 成人病で手術をした場合の上乗せ手術給付金

成人病で手術した場合、上乗せして支払われる給付金です。上乗せ額は2.5万円または5万円です。
 

5. 成人病で放射線治療を受けた場合の上乗せ給付金

病気やケガの治療のため、公的医療保険制度に基づく放射線治療を受けた場合の給付金で、1回当たり5万円です。成人病による治療の場合は、さらに1回当たり5万円が上乗せされます。
 

6. 先進医療給付金

先進医療とは、将来、保険の適用が期待されている医療技術で、有効性や安全性に関して一定の基準を満たしたものをいいます。保険適用になる前でも治療の効果が認められていますが、治療費が高額となるため、民間医療保険の特約でカバーします。
 
給付金は保険契約により異なりますが、通算支払限度額について、例えば2000万円と定め、自己負担分を給付金で補てんする方法などがあります。
 

まとめ

今回の解説(その1)では、民間医療保険の保障内容に関して説明をしました。(その2)では、病気になった場合、実際に給付金がどのくらい支払われるのか、保険料の比較をしてみたいと思います。
 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

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