「良い借金」と「悪い借金」とは？ 教育資金や老後資金は「借金」で捻出するのもアリ？

借金といえば「金遣いが荒く、家計管理もできていない人がするもの」といった、悪いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。   しかし、一概には、そのようにいえません。お金の借り入れをうまく活用することで、将来の資産を増やせる可能性があるからです。   今回は「良い借金と悪い借金」や「お金を借り入れする際に利用できるところ」について、ご紹介します。老後資金や教育資金など、お金についてお悩みの方は、一度チェックしておきましょう。

「良い借金」と「悪い借金」とは？

借金というと、どちらかといえば、悪いイメージを抱いている方が多いのではないでしょうか。
 
しかし、借り入れの目的に応じて「良い借金」と「悪い借金」の二つに分けられます。ポイントは「消費」と「投資」の違いです。
 
悪い借金は、生活費・ぜいたく品・娯楽など、消費のために借り入れする場合をいいます。消費のためにお金を借りて、生活水準をそのままにしていると、消費額が下がらないうえに、利息の支払いもしなければならず、雪だるま式に負債が増えていくからです。
 
一方で、良い借金というのは、投資のために借りるお金を指します。例えば、足りない分のお金を借りて、不動産や金を購入することなどが挙げられます。購入後は、コツコツと返済して、価値が高まる頃に資産を売却し、その差額を獲得する方法です。
 
消費を支払うための悪い借金は推奨できませんが、投資のための良い借金ならば、のちのちの資産を増やしてくれるため、検討してみることも、一つの選択肢になるでしょう。
 

お金を借りるために利用できるのは？

「お金を借りるためには、消費者金融を利用しなければならないの？」と、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
しかし、お金を借りるには、ほかにもさまざまな機関・手段を利用できます。お金が借りられるところをいくつかピックアップして、表1にまとめました。
 
表1

サービスの分類	サービス名
消費者金融	PROMISE（プロミス）、アコム、SMBCモビットなど
クレジットカード（キャッシング）	JCB、三井住友カード、オリコカード、オリックス・クレジットなど
キャッシュレス決済	PayPay、au PAYスマートローン、LINE ポケットマネーなど
コンビニエンスストア	セブン銀行、ローソン銀行、ファミペイローン
銀行系	三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、JAバンクなど
一般社団法人	中央ろうきんコープローン、一般社団法人生活サポート基金など
公的融資制度	求職者支援資金融資、臨時特例つなぎ資金貸付制度など

※筆者作成
 
自身が不安なく利用できて、必要に応じてスピーディーに借り入れできるところを絞りこみ、金利も参照しつつ、選んでみましょう。
 

悪い借金は避けて計画的かつ無理なく資産を増やそう

借金には、良い借金と悪い借金があります。良い借金には、投資目的で借り入れるお金が、悪い借金には、消費したお金の補塡（ほてん）として借り入れるお金が、それぞれ該当します。
 
このうち、良い借金をうまく活用することで、今後、資産をスムーズに増やすことも可能です。自身の場合は、良い借金になるのか、悪い借金になるのかを判断したうえで、必要に応じて、計画的に借り入れをするようにしましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー