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定年後も70歳まで働く予定です。「月収20万円」の場合、年金はどのくらい増えますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月14日 2時10分

定年後も70歳まで働く予定です。「月収20万円」の場合、年金はどのくらい増えますか?

定年を迎えたら、退職金と年金で悠々自適な老後生活を送れる時代はもはや終わったといっても過言ではありません。人生100年時代といわれるようになり、定年を迎えても仕事を辞めずに働き続ける人も多いのではないでしょうか。   では、60歳で定年を迎えた後も70歳まで働き続けて毎月20万円の給料をもらう場合、老後の年金はいくら増えるのでしょうか。今回は話を分かりやすくするために下記を想定して解説します。   ・国民年金の未納や猶予等の期間はない ・60歳以降も厚生年金保険に加入する ・副業や投資などによる収入は考慮しない ・厚生年金における経過的加算や加給年金額はない

60歳以降も厚生年金に加入する

国民年金は保険料を満額納付しても、老齢基礎年金として受け取れるのは年間79万5000円(2023年度)です。そのため老後の年金を増やすためには厚生年金に加入して、納付する保険料の金額を増やし加入期間を延ばす必要があります。
 
厚生年金は60歳以降も原則70歳まで加入できるため、定年を迎えてもできる限り仕事を辞めずに収入を得て保険料を納付することで、将来の年金額が加算されます。
 

70歳まで働いて毎月20万円稼ぐと年金はいくら増える?

老齢厚生年金は基本的に報酬比例部分、経過的加算、加給年金額の3つを合計して算出されます。今回は経過的加算と加給年金額は考慮しないため、報酬比例部分の計算によって年金額が変わります。
 
60歳から70歳まで10年間、毎月20万円稼ぐといくら年金が増えるのでしょうか。
 
平均標準報酬額が20万円と仮定して、2003年4月以降の加入期間に適用される計算式を基にシミュレーションを行うと「20万円×5.481/1000×10年間(120月)」となり、約13万1500円増えます。月単位では約1万円上乗せされる計算です。
 

定年後も働いて収入を得るメリット

今回の試算を受けて「年間で約13万円しか増えないなら働く意味はあるのか」と疑問に感じることもあるかもしれません。
 
確かに金額だけ見ると費用対効果が小さく感じるかもしれませんが、厚生年金に引き継ぎ加入して保険料を払うことで遺族厚生年金や障害厚生年金も上積みされます。
 
これらは、病気やけがなど自身にもしもの事態が発生したときに必要になる可能性が高く、保障をさらに厚くできるのはメリットとなります。何より、年金以外の収入を得て、生活に余裕をもてることも大きなメリットとなるでしょう。
 

資産に余裕がある場合は年金の繰り下げも検討

老齢年金は原則65歳から受け取ることができますが、預貯金や毎月の収入等に余裕があり年金を全く受け取らなくても生活に困らない場合は、年金の繰下げ受給も検討するのもよいかもしれません。
 
繰り下げた期間によって年金額が増え、総額率が一生変わらないのは大きなメリットです。仮に70歳0ヶ月まで繰り下げた場合は42%、75歳0ヶ月までの場合は84%増額されます。
 

まとめ

本記事では、60歳定年後も70歳まで月20万円の給料で働くことで、もらえる年金はいくら増えるのか、解説しました。老齢年金は長生きするほど受け取れる期間が長くなり、トータルの受給額も増えます。健康で元気に過ごすことが総合的に大きなメリットにつながるといえるでしょう。
 

出典

日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について

日本年金機構 Q.年金額を増やすために、70歳を過ぎても厚生年金保険に加入できますか。

日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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