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夫婦で年収800万円ですが、「6000万円」の住宅ローンは無謀でしょうか? 子育てのために戸建て購入を考えています

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月15日 11時0分

夫婦で年収800万円ですが、「6000万円」の住宅ローンは無謀でしょうか? 子育てのために戸建て購入を考えています

多くの人にとって一生のうちで最も大きな買い物の1つとなるのが住宅ではないでしょうか。住宅購入には住宅ローンを利用する人が多く、借りるときには返済を考慮した計画的な準備が必要です。   本記事では、まず、住宅ローンの特徴とその収入との適正なバランスを確認します。そして、年収800万円の夫婦が住宅ローンを組む際の適正さの判断基準について考えていきます。

住宅ローンの特徴

住宅ローンとは、家を購入するために借り入れる長期のローンです。この長期ローンの1例として、ある夫婦が新築の一戸建てを購入した場合を考えてみましょう。
 
価格が5000万円の住宅を購入するために、35年間で返済するローンを組んだとします。毎月の返済額がどの程度になるかといえば、金利や借入額によって異なりますが、年利1%の固定金利を選択すると、毎月約14万円程度の返済となるケースが考えられます。
 
金利には、大きく分けて固定金利と変動金利があります。固定金利は一定期間金利が変わらないので、金利上昇のリスクを避けられますが、一方で金利が下がった場合にはその恩恵を受けることができません。変動金利はその名の通り、金利が上下する可能性があります。金利が下がった時には返済額も減るメリットがありますが、金利が上がると返済額も増えます。
 
これらの選択にはそれぞれメリット、デメリットがあるので、自身のライフスタイル、収入状況により選択するのが一般的です。
 

収入と住宅ローンの適正なバランスとは?

住宅ローンを組む際には、収入とのバランスを考えることが重要です。専門家の間では、年収の5倍程度の借入が目安とされています。この目安を示す1例として、次のケースを見てみましょう。
 
ある夫婦の年収は600万円で、住宅購入のために3000万円のローンを組んだとします。この場合、借入額は年収の5倍を下回っているため、目安を超えていない適正な借入額といえます。しかし、もし彼らが6000万円のローンを組んだ場合、年収の10倍となります。この状況は、突発的な事態による収入の減少リスクを考えると、将来的に返済が困難になる可能性があるのです。
 
同じように、毎月の返済額にも目安が設けられています。一般的には、収入の3割以下が適正とされています。この割合であれば、万が一収入が減った場合や予期せぬ出費が発生した場合でも、返済に困らないといわれています。
 
例えば、上記の例の夫婦の場合、月収を50万円とすると、その3割である約15万円が返済額の上限となります。返済額がこの額を超えると、生活費や教育費、医療費などの必要経費を賄うのが困難になる可能性があるのです。
 

夫婦で年収800万円、「6000万円」の住宅ローンは無謀か?

では、夫婦で年収800万円の場合、6000万円の住宅ローンは無謀でしょうか。
 
先述の目安を参考にすると、年収800万円の5倍は4000万円となり、6000万円のローンは目安を上回ります。また、月々の返済額も収入の3割を超える可能性があるため、返済に困難が生じるリスクがあるといえます。
 
しかし、夫婦の年齢や、将来の収入見込み、貯金額、生活費などのライフスタイルも考慮に入れると、一概に無謀とは断定できません。詳細なファイナンシャルプランニングによってリスクを押さえられる可能性はあるでしょう。
 

年収と住宅ローンの適正バランスが重要

夫婦で年収800万円の場合、6000万円の住宅ローンは一見すると大きな負担に思えるかもしれません。しかしながら、個々のライフスタイルや将来予測などを考慮することで、適切な判断は可能です。
 
とはいえ、年収の5倍を超えるローンや、月々の返済が収入の3割を超える場合は、返済が困難になるリスクも高まります。財務状況を見極め、詳細なプランニングを行うことで、適切な住宅ローンの組み方を見つけましょう。
 

出典

一般社団法人住宅金融普及協会 住宅ローンの基礎知識 一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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