「国際ロマンス詐欺」が急増中! 手口と注意点、被害に遭った場合の相談先は?
ファイナンシャルフィールド / 2023年7月16日 9時10分
![「国際ロマンス詐欺」が急増中! 手口と注意点、被害に遭った場合の相談先は?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_220411_0-small.jpg)
近年、SNSの普及やコロナ禍の影響もあり「国際ロマンス詐欺」が急増していることをご存じでしょうか。外国人が日本人をターゲットに、恋愛感情を持たせ、お金を騙し取る詐欺です。 この記事では、「国際ロマンス詐欺」が、どのような手口で行われるのか、また被害に遭ってしまった場合にどうすればよいのかを解説します。
国際ロマンス詐欺とは?
ロマンス詐欺は、SNSなどで知り合った海外の異性と懇意になり、将来を誓い合う関係となったあとに、金品を要求する詐欺の手法です。近年、マッチングアプリなどの普及により、遠くの異性とも簡単に知り合えるサービスの増加や、コロナ禍による直接的な接触の減少もあり、出会いの手段として、ネットを利用することに抵抗が薄くなったことが、詐欺被害を加速させる要因となっています。
詐欺の事例では、まず、詐欺師が、SNSで無作為にターゲットを探し、DMなどで直接のやりとりをスタートします。日々のやりとりののち、恋人関係になった詐欺師が、結婚をほのめかし、目的であるお金を騙し取るために誘導します。
詐欺師は、投資話を持ちかけたり、結婚資金を一緒に貯めようと提案したり、ストーリーを作り上げてお金を引き出そうと持ち掛けて来ます。最初は少額の金銭を要求し、理由をこじつけ、次第に高額へと巧みにお金を騙し取ります。
国際ロマンス詐欺の手口や注意点
国際ロマンス詐欺は、マッチングアプリやSNSを通じて行われる詐欺で、騙されると数百万〜数千万円の損害を被る可能性があります。それでは、具体的にどのような手口でお金を騙し取るのでしょうか。
具体的には、以下のような事例があります。
詐欺師はSNSを通じて、時間を掛け、ターゲットと恋人関係になります。その後、「自分の財産をあなたに郵送する。それが届いたら一緒に幸せに暮らそう」などと持ち掛けます。
しかしその後、「荷物が税関で引っ掛かり、現地の弁護士に依頼する必要が出てきた。自分は何らかの理由で支払えないので、立て替えてほしい」などと頼むのです。
被害者は荷物が届けば精算できると信じて立て替え、弁護士や税関から問題が解決したとの通知が届きますが、また別の税関で同様の問題が再び起きて、さらに大きな金額を要求されます。ここで怪しく感じた被害者がお金を返してもらうよう要求すると、次に詐欺師は「弁護士」を装って、さらなるお金を騙し取ることもあるのです。
また、架空の投資話を持ち掛けたり、身内の不幸を語り、金銭を要求するケースも見受けられます。
このような詐欺に遭わないためには、まずSNSやマッチングアプリで外国人とやりとりを始める際には、に充分に注意することが大切です。また、お金の話が出てきたら警戒する必要があるでしょう。ほかの人に相談して客観的な意見を仰いだり、時間を置いて、冷静になり、本当に自分がお金を支払うべきなのか、しっかりと考えることが重要となります。
国際ロマンス詐欺の相談先
それでは、国際ロマンス詐欺に遭ってしまった場合、どこに相談をすればよいのでしょうか。まずは「国民生活センター」に相談してみることが可能です。センターでは注意喚起を促しており、多くの事例が寄せられています。
警察への相談が挙げられます。警視庁のサイバー犯罪対策課ではマッチングアプリにおける犯罪も扱っているため、相談に乗ってもらえる可能性もあります。また、弁護士など法律の専門家に相談するのも1つの方法です。とくに国際弁護士であれば海外の詐欺グループなどに詳しい場合もあります。
怪しいと思ったらすぐにブロック!
現在、「国際ロマンス詐欺」は手口が巧妙化しています。騙しの手法も絶えず変化しており、自分が騙されていることに気づくのが難しい場合もあります。怪しいと感じた場合には、すぐに相手をブロックしたり、返信をしない、また、詳しい話を聞かないなど、できることを即時に行うことが重要です。
さらに、実際に支払ってしまった場合は、「国民生活センター」や最寄りの警察署、または弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。一度支払いをしてしまうと、回収するのは困難です。このような詐欺があることを念頭に、SNSで見知らぬ外国人から直接、コンタクトがあった場合には警戒するようにしましょう。
出典
独立行政法人「国民生活センター」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ぼったくりバーに入ってしまい、「現金20万円」を支払いました。お金を取り戻せる可能性があると聞いたのですが、本当でしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月25日 3時0分
-
マッチングアプリがきっかけ 50代女性1280万円の被害「暗号資産がもうかる」SNS型投資詐欺 札幌
HTB北海道ニュース / 2024年7月10日 18時25分
-
警察官すら標的に!? 交番にまでかかってくる投資詐欺電話 ますます巧妙化する手口…元警察官が解説
まいどなニュース / 2024年7月10日 7時30分
-
【40~50代が標的! 被害総額約280億円】「SNS詐欺」とはどんな手口? 見分け方や防止法を教えて!
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月4日 1時50分
-
100万円超の被害も!「サポート詐欺」の悪質手口 「偽警告サイト」へのアクセスは65歳以上が4倍
東洋経済オンライン / 2024年6月27日 9時0分
ランキング
-
1昨年度の郵便事業896億円の営業赤字、前年度の4倍超…封書やはがき減収・集配や運送委託費増
読売新聞 / 2024年7月25日 18時13分
-
2「なだ万」、オノデラに売却=外食から撤退―アサヒGHD
時事通信 / 2024年7月25日 21時11分
-
3基礎的財政収支が25年度に黒字化、内閣府が試算提示へ…税収増で8000億円程度の黒字見込み
読売新聞 / 2024年7月25日 22時15分
-
4RIZIN「手越祐也の国歌独唱を批判」は失礼なのか 手越が辞退し、選手に批判が集まっているが…
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 19時30分
-
5日経平均は7日続落し1200円超安、今年最大の下げ 米株安・円高進行で
ロイター / 2024年7月25日 15時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)