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エアコンの「ドライ」は電気代が高いって本当?「冷房・自動・ドライ」の効果を徹底比較!

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月19日 2時20分

エアコンの「ドライ」は電気代が高いって本当?「冷房・自動・ドライ」の効果を徹底比較!

日本全国でうだるような暑さが続いています。この夏も関東を中心に暑くなると予想されており、10年に1度の暑さになるという予報もあります。エアコンが手放せない毎日ですが、気になるのがエアコン使用にともなう電気代です。一般的にエアコンに備わっている「冷房」「ドライ(除湿)」「自動運転」の機能で電気代はどのように異なるのでしょうか。   本記事では、それぞれの使い分けと電気代を徹底比較します。

冷房とドライは何が違うの?

エアコンを使う際、冷房・ドライ・自動運転の違いを意識せずになんとなくいつも同じボタンを押している人も多いのではないでしょうか。それぞれの特徴を理解していれば、電気代を抑えつつ今までよりさらに快適に過ごせるかもしれません。
 

実は同じ? 冷房とドライの仕組み

冷房もドライも基本的な仕組みは同じで、取り込んだ空気を冷やして空気中の水分を結露として屋外に放出することで室内の気温を下げます。では何が違うのかというと、冷房は「温度」ドライは「湿度」を重視しているという点が異なります。
 
冷房は温度を下げることを最重要視しているため、勢いよく空気を取り込んで急速に室温を下げます。しかし温度が下がると空気中に含まれる水分の量も減ることから、実は冷房にも除湿効果があり、気温と湿度によっては冷房のほうがドライよりも除湿効果が高くなります。
 
ドライも空気を冷やして空気中の水分を少なくするため、基本的に冷房とドライは似た働きをします。ドライには「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があり、多くのエアコンで採用されている弱冷房除湿はその名の通り弱く冷房をかけているのと同様の効果です。
 
機種にもよりますが、一定温度になったら風が止まるなど冷房よりも室温が下がらない機能もついています。そのため、弱冷房除湿のエアコンでは気温があまり高くないとき、逆にドライは気温が高すぎるときにつけていてもあまり効果を感じないことがあります。
 

除湿には2種類ある

もう1つの除湿方法である再熱除湿は、冷やして水分の減った空気を再加熱することで冷えすぎていないカラッとした空気を室内に送る除湿の方法です。梅雨など「暑くはないけれどジメジメする」という時にぴったりの機能です。冷房や弱冷房除湿のドライでは冷えすぎてしまう、という人なども活用したい除湿方法です。
 

電気代が安いのはドライ! ただし種類による

気になる使用時の電気代ですが、安い順に弱冷房除湿、冷房、再熱除湿となります。弱冷房除湿は弱い冷房のような機能なので、通常の冷房運転よりも電気代が割安になります。電力の消費量が多く電気代も割高な再熱除湿は上位機種に搭載されていることが多く、賃貸に備え付けのエアコンは多くの場合が弱冷房除湿です。
 
自宅のエアコンの除湿方式を知りたい場合は型番で検索をするか、ドライ運転を開始したときのエアコンの風によっても判断ができます。吹き出し口から冷房のような冷たい空気が出ていれば冷房除湿の可能性が高いでしょう。
 

自動運転って何?

最後に、エアコンの自動運転について簡単に説明します。自動運転は「設定した温度になるまで冷房・暖房・ドライを自動で切り替える機能」です。暑い時期であれば設定温度になるまでは強風で急速に室温を下げ、設定温度になった後は弱風で室温をキープしてくれます。自分で運転モードを切り替える必要がなく便利なので、使ったことのない人は試してみましょう。
 
エアコンは設定温度に到達するまでに最も多くの電力を消費します。そのため、設定温度まで一気に下げて、その後は弱で運転をしてくれる自動運転は電気代を節約する上でも強い味方です。
 

暑くてジメジメする日本の夏には冷房がいい

気温も湿度も高い日本の夏には室内の空気をしっかり冷やして、除湿効果も高い冷房が最適です。基本的には冷房を使用しつつ、長時間使用する場合や湿度がそこまで高くないときはドライも併用することで電気代を抑えられます。
 
迷った場合はひとまず自動運転をして、気温も湿度もある程度下がってから好みに合わせて冷房や除湿に切り替えるのもおすすめです。節約を意識しながら賢く使いわけて、暑い日本の夏を少しでも快適に過ごしましょう!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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