猛暑が続いていますが、あなたの愛犬熱中症対策してますか?
ファイナンシャルフィールド / 2018年8月10日 2時30分
![猛暑が続いていますが、あなたの愛犬熱中症対策してますか?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_22134_0-small.jpg)
このところ、30度を超える猛暑日が全国的に続いています。 メディアでは、老人や子供の熱中症がニュースとして取り上げられることも多いですが、熱中症は、私たち人間だけでなく、動物たちにとってもたいへん怖い病気です。 熱中症にかかった動物たちが死に至るケースも少なくありません。私たちだけでなく、動物たちにとっても快適に過ごせるようにしっかりと対策を考えていきましょう。
動物たちの体感温度は?
まず、犬や猫は私たちよりも体温が高い動物です。また、毛が多い犬は、さらに体感温度が高く感じるでしょう。犬種でいえば、人気のプードルなどは毛が多い犬種の1つですね。
例えば、ある日の気温が35度だとします。そんな日にお散歩に行くと動物たちの体感温度は50度以上になるともいわれています。熱い湯舟にずっと浸かっているような感じです。
なぜ動物たちは私たちよりも暑く感じるかというと、これは、犬達が人間よりもずっと地面に近い場所で動きまわっているからです。実際に道路からの反射熱はかなりの高温です。特にコンクリート上ではさらに暑く感じることでしょう。
この季節において特に注意しなければならない状況がいくつかあります。
代表例として、
1)日中の散歩中
2)車内
3)エアコンが入っていない日当たりの良い部屋
この3つは熱中症が起こりやすく、特に気をつけなければなりません。
もしこのような場所に動物だけを残す状態にすることがあれば、気温が上がらないように細心の注意を払いましょう。
熱中症の症状は? また病院での処置は高額になる場合も。
様々な症状がありますが、いつもより呼吸が荒いことが最も気づきやすい症状です。犬でいえば、大型犬や短頭種、心臓病などの持病を持っている場合はさらに注意が必要です。
自宅でできる簡単な対処法としては、動物を常温の水道水で濡らし、扇風機で送風することで、気化熱を利用し、全身を冷却する方法があります。絶対に行ってはいけないことは、氷やアイスなどで急速に冷却することです。
ただ、自宅でできることは限られていますので、何かいつもと違う感じがするときは、お近くの動物病院に連れて行くことをお勧めします。以下のような症状が出た場合は、早急な対処が必要になります。
1)流涎
2)下痢
3)嘔吐
4)震え
5)発作
6)意識消失
このような場合は、すぐに動物病院へ連れて行って下さい。熱中症になると緊急処置が必要になり、高額になるケースもありますので、十分に注意しましょう。こういう不測の事態にそなえて、ペット保険も考慮したほうがよいかもしれません。
ここでは、軽く触れる程度にとどめますが、保険加入にあたっては免責事項についてあらかじめ確認しておく必要があります。熱中症に関して懸念されるのは、年間支払限度額と飼い主の落ち度という点です。
熱中症が引き金となって深刻な事態に陥った場合、治療費もかさむでしょう。通常年間での支払限度額が設定されていますので8月で限度額に達してしまうと、以降の治療費は適用外になります。
また飼い主の落ち度による場合は免責と謳っていますが、何を飼い主の落ち度とするかどうかは保険会社、保険契約の裁量によるところが多いようです。もし「飼い主の落ち度」と判断され、適用外となった場合は思いのほか金銭的負担も大きくなる場合もあるでしょう。
熱中症にならないようにするために
熱中症にならないようにするためには、できるなら、そういう場所に連れていかないことが一番ですが、どうして連れて行くことが必要な場合は、暑い場所に動物たちをそのまま置いておかないことです。
例えば、夕方ごろになると散歩に行きたがる子も多いですが、少しでも時間を遅くして気温が低下するのを待ちましょう。朝も同様に少しでも早い時間に散歩に行くことです。
日当たりの良い部屋での留守番をさせなければならない場合、部屋のどこかに日陰を作ってあげることやエアコンをつけていくことも重要です。
また、どうしても暑い場所に一緒に行く場合は、飲み水を必ず持っていき、水分補給をできる環境を整えておきましょう。
最近では、クールベストやクールバンダナなどのお散歩グッズが販売されており、そういったものをつけるだけでも少しでも体温の上昇を防げる可能性もあります。
10年前と比較すれば、室内で一緒に暮らす動物たちが増え、以前より熱中症に罹患する動物は減ってきています。一方で、日本の平均気温の上昇に伴い、室内温度の上昇が避けられなくなっています。
また、車などで一緒に旅行に行くご家庭も増えていきています。「少しくらいなら大丈夫」と油断せず、しっかりと対策していきましょう。
Text:行光 基(ゆきみつ はじめ)
獣医師 株式会社361°執行役員。
監修:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
この記事に関連するニュース
-
【注意】ペットの熱中症対策、気を付けるポイントとは? - 内閣府公式X
マイナビニュース / 2024年7月16日 17時25分
-
「人が『暑い』と感じる気温は犬には地獄」連日の猛暑…外飼いの犬は家の中へ、炎天下の散歩は止めて!犬のプロの投稿に共感の声
まいどなニュース / 2024年7月13日 7時0分
-
ペットも暑さで体調崩す イヌの熱中症「ショック症状から循環器不全に」
RKB毎日放送 / 2024年7月8日 17時51分
-
7月の気温と服装選びのポイント 日差しや冷房対策も気を付けて
ウェザーニュース / 2024年7月1日 14時0分
-
「冷房28度」って、今の時代に合っていませんよね? 節電の大切さは分かるのですが、もっと低くしないと命を失う気がします…。
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月24日 12時40分
ランキング
-
1申請を忘れると年金200万円の損…荻原博子「もらえるものはとことんもらう」ための賢者の知恵
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 8時15分
-
2「再配達は有料に」 ドライバーの本音は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時40分
-
3大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
4「380円のデザートを10人で分けて…」“ラーメン屋でラーメンを頼まない”ヤバい客の実態を店主のプロレスラーが赤裸々証言
文春オンライン / 2024年7月17日 11時0分
-
5リーマンショックで〈全財産1,100万円〉をわずか1ヵ月で失った後、4年で復活を遂げた〈億トレーダー〉が徹底している「守りの資金管理」とは
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月17日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)