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金融商品取引業基礎試験とは? どのような試験か見てみよう!

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月22日 6時0分

金融商品取引業基礎試験とは? どのような試験か見てみよう!

銀行、証券会社等で投資信託や国債の販売に関わったり、証券会社に限られますが株式等の金融商品の提案や販売を行ったりする際には、外務員(以下、本稿では証券外務員と称す)の資格が必要です。   証券外務員資格試験は日本証券業協会が実施していて、1種と2種があります。日本証券業協会では、2021年7月から、新たに金融商品取引業基礎試験を始めました。日本証券業協会が実施する「金融商品取引業基礎試験」とはどのような試験なのか、本稿で見てみましょう。

試験の目的

証券外務員資格と金融商品取引業基礎試験の大きな違いは、試験の目的といってよいでしょう。先述のとおり、金融商品の提案や販売を行うには、証券外務員資格が必要です。
 
しかし、同じ日本証券業協会が実施する金融商品取引業基礎試験に合格しても、金融商品の提案や販売を行うことはできません。金融商品取引業基礎試験の目的は「証券市場や証券業界、投資の基礎知識」が身に付いていることを示すのが目的の試験です。
 
つまり、「証券市場や証券業界、投資の基礎知識等の知識はあるが、金融商品等の提案や販売の資格は不要」という企業で評価される可能性があります。例えば、Fintech企業やコンテンツ制作会社等です。
 

受験に制限はない

金融商品取引業基礎試験の受験にあたり、資格や年齢などの制限はありませんので、誰でも受験できます。なお、1種証券外務員試験と2種証券外務員ともに受験料は1万3860円で、金融商品取引業基礎試験の受験料は5500円です。
 
また、証券外務員試験は不合格になってしまうと、30日間は再受験できませんが、金融商品取引業基礎試験には不合格に伴う再受験の制限はありません。
 

試験の範囲

証券外務員として仕事をするうえで必要な情報が詰まっていて、また証券外務員試験の合格に欠かせないテキストに該当するものが「外務員必携」です。外務員必携は全4巻です。1種外務員試験は全4巻から、2種外務員試験は1~3巻から、それぞれ出題されます。しかし、金融商品取引業基礎試験で出題されるのは外務員必携の第1巻のみです。
 
第1巻の項目を引用すると、以下のとおりです。
 

● 証券市場の基礎知識
● 金融商品取引法および関係法令
● 金融商品の勧誘・販売に関係する法律
● 経済・金融・財政の常識
● セールス業務

 
なお、金融商品取引業基礎試験では計算問題が出題されません。
 

まとめ

株式投資の経験があったり、投資信託を買ったりした経験のある方でも、「証券市場や証券業界、投資の基礎知識」が身に付いているかを客観的に証明するのは難しいのではないでしょうか。この試験や業界に興味がある方は、受験に挑戦してみてもよいかもしれません。
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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