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借り上げ社宅と社有社宅、社員寮。それぞれの違いは何? メリット・デメリットは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月23日 9時0分

借り上げ社宅と社有社宅、社員寮。それぞれの違いは何? メリット・デメリットは?

働くうえで住居は重要な要素であり、企業は社員のために住居を提供する場合があります。このような住居提供の方法には、借り上げ社宅、社有社宅、社員寮などさまざまな形態があります。では、実際に住むうえでは、これら住居の形態にはどのような違いがあるのでしょうか。   本記事では、それぞれの住居の特徴とメリット・デメリットについて見ていきます。

借り上げ社宅の特徴とメリット・デメリット

まず、「借り上げ社宅」とは、企業が社員のために借り上げた物件を提供する形態です。企業が物件を賃貸契約し、社員に貸し出すことによって住宅を提供します。企業が提供する福利厚生の一種として、多くの企業で借り上げ社宅が利用されています。ただ、借り上げ社宅は企業が物件を通常の賃貸契約で借りている都合上、一定の期間で契約を更新することが求められる点には留意が必要です。
 
一方で、社員にとっては、個人で賃貸物件を契約するより家賃が安くなるのが一般的です。家賃は給与から天引きとなるため、所得額が減って節税対策にもなります。また、後述の社有社宅とは違って、住みたい部屋を選びやすい点もメリットといえるでしょう。
 
ただし、企業によっては企業側が用意した借り上げ社宅しか選べないこともあります。その場合、好きなエリアや物件に住めないこともあるので注意が必要です。
 

社有社宅の特徴とメリット・デメリット

「社有社宅」は、企業が自社で所有する住宅を社員に提供する形態です。企業が住居を建設または購入し、社員に住まいとして提供します。社有社宅は、通常は企業の所有物であり、一定の期間勤務している場合に利用できる形式が一般的です。借り上げ社宅との違いは、企業が物件を所有していれば社有社宅、別途借り上げていれば借り上げ社宅となります。
 
社有社宅は、企業が所有するため、管理やメンテナンスにおいて企業が責任をもちます。その分、住宅トラブルや修繕に関する負担が少なくなる点は大きなメリットです。また、家賃に関しても企業側が一部、または全部を負担してくれることもあり、住居費の節約ができる点も良いところだといえます。
 
ただし、企業が所有している物件のなかから選ぶことになるため、選択肢が狭い点や、自分の好みを反映しづらい点はデメリットです。
 

社員寮の特徴とメリット・デメリット

「社員寮」も、企業が運営する寮に社員を住まわせる提供する形態となります。寮は企業が所有しているので、その意味では社員社宅と同様だといえます。社員社宅との違いは、社員社宅が主に家族単位での入居を想定しているのに対して、社員寮は基本的に単身世帯に向けた住居形態であるという点です。
 
社員社宅は家族単位でプライバシーや独立性が尊重される傾向がありますが、社員寮は個々の社員が自室を持ち、社員が共同で生活するという性質をもちます。
 
社員寮は単身者が住むことを想定して作られており、場合によっては食堂なども併設されています。そのため、単身でも健康に配慮した食生活が送れることや、共同生活が基本となるため、他の社員との交流やコミュニケーションが取りやすいといった点がメリットです。
 
ただ、他の社員との共同生活となると、プライベートやプライバシーはどうしても制限されがちです。そのため、自分の時間を大事にしたい人にとってはデメリットに感じるかもしれません。
 

それぞれに異なる特徴が! メリットとデメリットを見極めよう

借り上げ社宅は個別の契約が可能であり選択肢が多い一方、社有社宅や社員寮は企業の管理のもとで提供されるため、管理やメンテナンスにおいて一定の利点があります。
 
ただし、これらの住居提供形態は、企業や地域によって異なる場合があり、またどの形態が適しているかに関しては、企業の方針や目的、社員のニーズなどによって変わってきます。社宅や寮に住む場合は、会社の規定や家賃補助の有無などを確認し、メリットとデメリットをしっかり見極めたうえで決めましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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