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「子ども名義」のスマホ料金の支払いが遅れた…。子どもが将来ローンを組めなくなるって本当?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月24日 10時30分

「子ども名義」のスマホ料金の支払いが遅れた…。子どもが将来ローンを組めなくなるって本当?

スマホの名義を子どもにしていても、実際に料金を支払っているのは親だというパターンは非常に多いはず。特に、子が学生であるうちはなおさらです。こういった場合に、もし親の手違いでスマホ料金の支払いが遅れてしまったら、どうなるのでしょうか。子は信用情報が傷つき将来ローンが組めないなど、不利益はあるのでしょうか。

スマホ料金の支払い遅延が信用情報に傷をつけることがある

私たちが毎月支払っているスマホ料金は、厳密には2つに分けられます。1つは、電話代など通信料の部分です。もう1つは、スマホ本体を分割購入している場合の本体代金の部分です。それを毎月のスマホ代として払っています。問題となるのは、このスマホ本体代金の支払いが含まれている場合です。
 
分割払いにおける本体代は、いわゆる「割賦料金」になります。割賦料金は、延滞が3ヶ月を超えると信用情報機関に信用情報として登録されます。この延滞された事実の登録によって、信用情報に傷がつくことになります。
 
例えば、毎月のスマホ料金が9000円だとしましょう。その内訳を見たとき、通信料5000円、端末代金4000円のように、端末代金が含まれている場合、3ヶ月以上スマホ料金の遅延があると、信用情報に延滞の事実が登録されてしまうというわけです。
 
一度信用情報機関に登録されると5年間はその延滞情報が記録として残ります。つまり、延滞した代金を支払った場合でも、延滞情報はすぐには消えないことになります。
 
なお、一括でスマホの端末代金を支払っていれば、毎月のスマホ代に端末代金は含まれていませんので、直ちに問題となることは少ないでしょう。
 

信用情報機関の情報はローンの審査に利用される

信用情報機関に登録されている情報は、ローンを組む際に利用されます。住宅ローンや車のローン、事業の融資など、お金を借りる場面でまず間違いなくその情報は金融機関の目に触れることになります。
 
延滞の状況やその他の事情にもよりますが、その情報をみた金融機関がローンを断ることもあります。過去延滞している以上、お金を貸すのはリスクだと判断するわけです。
 
仮にスマホ料金の延滞が、親の支払い遅れに起因したとしても、信用情報機関に登録される際は名義人である子本人の信用情報として登録されます。それゆえ、親が子ども名義のスマホ料金を延滞してしまった場合、将来子どもがローンを組めなくなる可能性は十分にあり得る話なのです。
 

延滞の履歴は何年間残る?

一度でも延滞があったら、一生信用情報に傷が入った状態が続くわけではありません。基本的には5年で延滞情報は消えます。消えてしまえば、過去の延滞がローンの審査に影響することはありません。
 
なお、一度延滞の履歴が信用情報機関に登録されたからといって、必ずしもローンが組めないわけではありません。ローンの可否は収入や職業など、その他の情報も総合的に勘案して決まります。中には、スマホ料金の延滞があっても各種ローンの審査に通過する方もいるようです。
 

信用情報を調べる方法は?

子どもの信用情報がどうなっているのか心配という場合、各信用情報機関に問い合わせて請求すれば確認することができます。例えば、「株式会社シー・アイ・シー」に登録されている信用情報の場合、インターネット上での手続きまたは郵送にて開示請求することができます。
 
インターネット上での手続きでは、手数料が500円で済みますが、郵送になると1500円になるため、パソコンやスマホを使ったインターネット上での手続きがおすすめです。
 

スマホ料金程度と甘く考えず支払いは遅れないように

スマホの料金くらい……と甘く見ていると、そこから5年間延滞情報が残り、子どもが家や車をローンで購入する際に影響する恐れもあります。しょせんスマホ料金と甘く考えてはいけません。支払いの遅れは、信用問題に発展すると考え、スマホに限らずお金の支払いについては期日に遅れることのないよう、常に気を配っておくべきでしょう。
 

出典

Credit Information Center CORP. (CIC) 情報開示とは

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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