職場が池袋です。手取り18万円なら「大宮」に住むのがコスパ的に良いでしょうか？

家賃を考えた場合、都内より郊外のほうがお得に過ごせます。ただし、郊外でも職場から距離が遠すぎれば、通勤に時間を要することになります。長い通勤時間を苦に感じない人もいるでしょうが、やはり職場と自宅はある程度近いほうがよいものです。   では、手取り18万円で職場が池袋の場合、理想的な自宅の立地はどのあたりになるのでしょうか。今回は「大宮」を候補にあげつつ、家賃と手取りの関係など詳しく解説します。

理想的な家賃の目安はいくら？

手取り18万円での生活において、住居費はとても重要な要素です。というのは、1ヶ月にかかる生活費の中でも、住居費が占める割合は非常に大きいからです。
 
特に首都圏の場合、他の地域に比べて家賃相場が高い傾向にあります。生活費の中で家賃があまりにも高い場合、食費や光熱費、通信費や交際費といった他の生活費を圧迫し、生活の体系そのものが狂ってしまうこともじゅうぶんに考えられるでしょう。
 
そのため、家賃は手取り収入の25～30％に抑えるのが理想だとされます。手取り収入が18万円の場合、理想的な家賃の目安としては、4万5000円～5万4000円程度となります。
 

大宮は理想的なエリアといえる？

手取り18万円で職場が池袋なら、「大宮」は自宅の立地として第1候補にあげられるエリアだといえるでしょう。大宮は埼玉県の中心都市であり、池袋からのアクセスも比較的便利です。実際、池袋から大宮までは電車で20～30分程度の距離に過ぎません。
 
また、大宮の賃貸物件の家賃相場は、立地や物件の条件によって異なりますが、一般的には池袋よりもやや安い傾向にあります。池袋の家賃相場が1Kの間取りで約11.7万円なのに対して、大宮は同じ間取りで約8.0万円です。
 
家賃相場を見ると、確かに池袋や他の都内より大宮はコスト・パフォーマンス（以下、コスパ）のよい立地だといえるでしょう。ただし、相場だけを参照すると、大宮でも1Kで約8.0万円かかり、これは手取り18万円の理想的な家賃の目安とされる金額を超えています。
 
また、職場によって交通費の支給条件は異なるため、交通費が支給されない場合も想定しておく必要があります。その場合、家賃と交通費を合わせて住居費として計算する必要があり、大宮から池袋までの1ヶ月の定期代は約1万2000円です。
 
交通費を計算に含めた場合、大宮でも理想的な家賃を大幅に超過してしまうことになります。とはいえ、具体的な家賃は物件の条件によって変動するものです。相場としては理想の家賃を越えてしまいますが、複数の物件を比較検討することによって理想の近くに収まる物件は見つかるかもしれません。
 
家賃をなるべく抑えたいなら、築年数が古い物件や駅から少し遠い立地など、条件を少し大目に見て物件を探してみてもよいでしょう。条件によっては、都内でも大宮より安い物件を探すこともできます。
 

複数の物件を比較検討して、自分の理想に近い場所を探そう

手取り18万円であるなら、住居費は目安として6万円以内には抑えたいところでしょう。家賃相場だけを見れば、大宮はその水準を超えていますが、職場からの距離や都内と家賃比較をすると、コスパ的に大宮は悪くない条件がそろっているといえます。
 
築年数や駅からの距離など、物件の立地条件などには少し目をつむる必要があるかもしれませんが、複数の物件を比較検討することで理想に近い住まいを見つけることも決して難しくはないでしょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー