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住宅ローン1000万が残っています。退職金を使って繰り上げ返済で終わらせたほうがいいですか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月27日 2時40分

住宅ローン1000万が残っています。退職金を使って繰り上げ返済で終わらせたほうがいいですか?

長年、勤め上げた会社を定年退職し、退職金をもらったものの、どのように使えばよいか、悩む人も多いでしょう。   もし、住宅ローンが1000万円残っていた場合、この退職金を全額、返済に回すべきでしょうか。それとも、人生100年時代を見据えて、他のことに使うべきでしょうか。   この記事では、退職金を原資とした住宅ローンの繰り上げ返済について詳しく解説します。

住宅ローンの繰り上げ返済とは?

住宅ローンの繰り上げ返済とは、通常の返済計画よりも前に、一部または全部のローンを返済することを指します。これにより、借入総額が減少し、利息の負担も軽減されるのです。
 
通常の返済では、元金と利息を一緒に返済する形となりますが、繰り上げ返済では、元金部分を先に返すことで、返済全体の利息を抑えることができます。
 
ただし、繰り上げ返済を行う際には、手数料が発生する場合もあるため、それも考慮しなければなりません。また、繰り上げ返済を行うと、その分、手元の資金が減少するため、生活費や緊急の資金確保など、他の支払いへの配慮が必要となります。
 
繰り上げ返済には、大きく分けると2つのタイプがあります。「期間短縮型」と「返済額軽減型」です。
 
「期間短縮型」では、返済期間を短くする一方、毎月の返済額は変わりません。利息支払い期間が短くなるため、総返済額を削減でき、大きな借入金額や高金利のローンほど節約効果が高まります。完済までの期間を短くしたい人や、老後資金を増やしたい人に最適です。
 
一方、「返済額軽減型」では、返済期間は変わらず、毎月の返済額が減少します。これにより利息支払いも減りますが、「期間短縮型」ほどの大幅な削減は期待できません。毎月の出費を抑えたい人や、将来の金利上昇に備えたい人に向いています。
 
この両者の選択は、借主の生活状況や目標によります。利息を抑え、早期完済を希望するなら「期間短縮型」、将来のライフイベントや金利上昇に備えるなら「返済額軽減型」が適しているといえるでしょう。
 

退職金で住宅ローンを返済するメリット・デメリット

退職金で住宅ローンを返済する場合、そのメリットとデメリットを把握することが大切です。
 
メリットとしては、住宅ローンの返済期間が短くなることや、長期にわたる金利負担が軽減されることが挙げられます。これにより安心感を得られるかもしれません。
 
一方、デメリットとしては、退職後の生活資金が少なくなることや、将来的な大きな出費に備えられなくなる可能性があることが考えられます。また、退職金を一度に大量に使うことで、税金が高額になる場合もあります。したがって、自身の生活状況や将来計画を考慮しつつ、繰り上げ返済を検討することが大切です。
 

退職金で繰り上げ返済して住宅ローン1000万を完済すべきか?

住宅ローンが1000万円残っている場合、繰り上げ返済を行うべきかどうかは、個々の経済状況や、生活設計により左右される問題です。
 
一般的にはローンの返済により、金利負担が減少する一方で、退職金を全て使ってしまうと、老後の生活費や予期せぬ出費に対応するための手段が減少します。したがって、ローン返済と将来の生活設計の両方を考慮し、最善の選択をすることが大切です。
 
自身の金融状況や将来の見通しを確認し、必要に応じて専門家の意見を聞いたうえで、慎重に決断することをおすすめします。
 

今後の生活を見据えバランスのとれた選択を

住宅ローンの繰り上げ返済は、金利負担の軽減や返済期間の短縮といったメリットがありますが、一方で退職金を一度に大きく使うことのリスクも考慮しなければなりません。返済による安心感と、老後の生活費や予期せぬ出費に備えるための手元資金、そのバランスを見極めることが重要です。
 
また、その判断は個々の生活設計や金融状況に大きく依存するため、FPなどの専門家の意見を求めるとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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