【2023年最新事例】20代の若者がターゲット!? 遠隔操作アプリによる詐欺の手口とは?
ファイナンシャルフィールド / 2023年7月27日 22時50分
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近年、「簡単に稼げます!」などと、魅力的な言葉とともに副業を勧め、遠隔操作アプリを悪用して、高額なお金を振り込ませる詐欺が多発しています。 それに伴い、「独立行政法人国民生活センター」は、注意喚起するための資料を発表しました。今回は、資料をもとに、詐欺の手口や実際の事例、詐欺にかからないための対策を、ご紹介します。
遠隔操作アプリを悪用した詐欺の手口とは?
昨今、20代を中心に、遠隔操作アプリを悪用した、副業や投資に関する詐欺が問題となっています。具体的には、副業や投資に関する情報商材を購入させたあとに、高額なサポート契約に勧誘して、その料金を、遠隔操作アプリを使って、借金をさせて払わせるという手口です。
被害者が「お金がない」と断ると、遠隔操作アプリを使って、お金を借りさせるための指示を送ってきたり、実際に遠隔操作をして、勝手に借金をしたりします。結局、実際にはお金を稼ぐことはできず、多額の借金だけが残ります。
実際に、独立行政法人国民生活センターに寄せられた「情報商材」に関する相談件数は、2021年度で9427件、2022年度で6775件に及びます。そのうち「クレ・サラ強要商法」の割合は、2021年度で7.3%、2022年度で14.8%です。
「クレ・サラ強要商法」とは、売買契約の際に、無理やり消費者金融などから借金をさせたり、クレジット契約をさせたりする商法のことを指します。
相談件数は、2021年度に比べて、2022年度のほうが減っているにもかかわらず、「クレ・サラ強要商法」の割合は、増えていることが分かります。なかでも、詐欺の被害にあった年代で最も多かったのは、20代(68.7%)でした。
遠隔操作アプリを悪用した詐欺の事例
遠隔操作アプリを悪用した詐欺の事例を、複数ご紹介します。
・副業の高額サポート契約を勧誘され、お金がないと断ると、遠隔操作アプリを通して借金の仕方を指南された
・遠隔操作アプリで画面共有をしながらFXの自動売買ツールのプランの勧誘を受け、そのまま借金の申請も誘導された
・パソコンに警告画面が表示されたので、表示された連絡先に電話したところ、ウィルスの除去費用を請求された
※独立行政法人国民生活センター・警視庁の参考資料より一部抜粋して引用
事例のなかには、前述した詐欺の手口とは異なった切り口(パソコンのセキュリティー対策に問題があるなど)から、勧誘されるケースもみられます。
詐欺に遭わないためにやるべき対策
詐欺件数が増加している状況のなか、だまされないためには、自身でしっかりと対策をすることが大切です。ここでは、詐欺を防ぐための対策法をご紹介します。
・「簡単に稼げる」などという言葉や広告を真に受けない
・借金をしてまで契約しない
・表示される電話番号に電話をしない
・遠隔操作アプリを安易にインストールしない
・万が一、遠隔操作アプリで貸金業者サイトに登録してしまったら、IDやパスワードを変更する
・クレジットカードで支払ってしまった場合、クレジットカード会社へ早急に連絡する
最も大切なことは、悪質な詐欺を簡単に信じないことです。万が一「遠隔操作アプリで貸金業者サイトなどに登録してしまった」「クレジットカードでお金を支払ってしまった」という場合は、落ち着いて、消費生活センターなどに相談しましょう。
「稼げる」などの甘い言葉には注意! 遠隔操作アプリを悪用した詐欺に気を付けよう
「簡単に稼げる」という言葉を信じて、遠隔操作アプリを使って借金させられるなどの手口の詐欺が増えています。「稼げる」という甘い言葉は信じずに、遠隔操作アプリはインストールしないように、注意しましょう。
万が一詐欺に遭ってしまったら、すぐに消費生活センターなどに相談して、被害を拡大させないことが大切です。
出典
独立行政法人国民生活センター「20歳代が狙われている!?遠隔操作アプリを悪用して借金をさせる副業や投資の勧誘に注意」
警視庁「サポート詐欺対策」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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