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車のエアコンは「坂道」を上るときに消すべき? 燃費への影響は?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月31日 2時20分

車のエアコンは「坂道」を上るときに消すべき? 燃費への影響は?

自動車のエアコンをつけると「パワー不足になるような気がする」「燃費が悪くなるような気がする」などと感じていませんか。気にはなっていても、そんなはずはないだろうと考えている人もいるでしょう。   結論から述べると、エアコンをつけるとパワーが弱くなったり燃費が悪くなったりする恐れがあります。ここでは、エアコンがこれらに与える影響を解説しています。

自動車の燃費などに関わるA/Cボタン

自動車のパワーや燃費に関わる機能としてエアコンのA/Cボタンがあげられます。役割を簡単に説明すると、車内を除湿・冷却することといえるでしょう。具体的には、このボタンをオンにするとコンプレッサーが作動して冷たい空気が出ます。
 
コンプレッサーは、気体を圧縮して供給する装置です。詳細は割愛しますが、自動車のエアコンはシステム内で液体(冷媒)を循環させて気化・液化・気化を繰り返すことで冷たい空気をつくっています。気体は圧縮すると液化します。この過程で必要になるのがコンプレッサーです。
 

コンプレッサーの動力源はエンジン

夏場に車内でエアコンを使用する場合、A/Cボタンをオンにしてコンプレッサーを作動させなければなりません。コンプレッサーはエンジンから動力を得ています。したがって、夏場にエアコンをつけると、コンプレッサーの動力を確保するため燃料を多く消費します。
 
環境省が発表している「エコドライブ10のすすめ」によると、車内の設定温度を外気と同じ25度にしてエアコンの運転を続けると、12%程度、燃費が悪化するそうです。また、コンプレッサーを作動させるため一定の馬力が必要になります。自動車の馬力は有限であり、エアコンをつけるとパワーが低下してしまう恐れがあります。
 

具体的な影響は車種などで異なる

ただし、具体的な影響は車種などで異なります。理由のひとつとしてあげられるのが、エンジンではなくバッテリーの電力を使って作動する電動コンプレッサーが登場していることです。電動コンプレッサーは主にハイブリッド車、電気自動車に搭載されています。従来型のコンプレッサーと比べると燃費に与える影響は小さいといえるでしょう。
 
ただし、まったく影響がないわけではありません。バッテリーの残量が減ると、エンジンを駆動させて発電するからです(ハイブリッド車の場合)。具体的な影響は車種などで異なるものの、エアコンをつけると燃費は基本的に悪くなると考えられます。
 
パワーについても同様です。馬力が小さい車種は、コンプレッサーの作動で動力を損失するとパワー不足を感じやすいといえます。反対に、馬力が大きい車種は、コンプレッサーの作動で動力を損失してもパワー不足をあまり感じないはずです。坂道走行中にパワー不足を感じる場合は、エアコンを切って様子を見るとよいかもしれません。
 

エアコンは自動車の性能に影響する恐れあり

エアコンのA/Cボタンをオンにするとコンプレッサーが作動します。冷たい空気をつくるため欠かせない装置ですが、エンジンから動力を得ているため作動するとパワーが低下する、燃費が悪くなる恐れがあります。影響が大きい場合は、エアコンの使い方を見直すとよいかもしれません。
 
ただし、夏場にエアコンを切って走行することはおすすめできません。熱中症のリスクが高くなってしまいます。暑いときは無理をせずエアコンを使用しましょう。
 

出典

環境省 エコドライブ10のすすめ

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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