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クリーンディーゼル車はガソリン車と何が違うのでしょうか?検討する前に把握しておくべき注意点はありますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月31日 23時10分

クリーンディーゼル車はガソリン車と何が違うのでしょうか?検討する前に把握しておくべき注意点はありますか?

テレビコマーシャルが放送されるようになり、認知度も高まってきたクリーンディーゼル車。「環境によさそう」というイメージがあり、購入を検討しておきたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。   クリーンディーゼル車は、燃料代が比較的安く済み、燃費もよいというメリットがあります。しかし、知らずに購入すると、後悔することになりかねない、大きな注意点も。クリーンディーゼル車を選ぶための、メリット・デメリットをご紹介します。

クリーンディーゼル車って?選ぶメリットは?

クリーンディーゼル車とは、軽油で走行する車のうち、環境保護のための専用装置が搭載された車のことをいいます。専用装置が搭載されることで、軽油が不完全燃焼を起こしても、大気汚染物質の排出量を抑えられるようになりました。
 
また、クリーンディーゼル車の主なメリットとして、燃料代が安く、燃費もよく、かつパワフルに走れることが挙げられます。
 
クリーンディーゼル車の燃料代が安いことには、燃料に含まれる税金の違いが関係しています。ガソリンには、消費税が課税される揮発油税・地方揮発油税が含まれますが、軽油には、消費税不課税の軽油引取税が含まれています。
 
実際に、2023年7月26日時点で経済産業省資源エネルギー庁から発表された燃料価格は、レギュラーガソリンが174.8円/リットル、軽油が154.4円/リットルで、軽油のほうが安くなっています。
 

クリーンディーゼル車を選ぶデメリット

一方、クリーンディーゼル車特有のデメリットとして、以下の5点が挙げられます。
 

<クリーンディーゼル車のデメリット・注意点>

1. メンテナンス費用がかさみやすい:専用装置の取り換えや、エンジン始動時のスス除去などで、メンテナンス頻度が高くなる
2. クリーンディーゼル車専用のエンジンオイルが必要:価格が割高な傾向にあるうえに、ガソリン車よりも交換頻度が高くなる
3. 専用装置を搭載しており、車両価格が高くなりやすい
4. 軽油は、低温時に燃焼しにくくなるため、地域によっては、凍りにくくする「添加剤入り軽油」を入れる必要がある
5. 整備に対応できる整備工場やディーラーが、ガソリン車よりも少ない傾向にある

 
クリーンディーゼル車で使う軽油は、低温になると、燃焼しにくくなるという特徴があります。寒冷地では、凍結や目詰まりを起こしやすいため、夜間に気温が著しく下がる地域には、あまり適さない車といえるでしょう。
 
軽油の種類によって異なりますが、氷点下になると凍ってしまう軽油もあるため、あらかじめお住まいの地域の気温と、使用する軽油の種類を、確認しておく必要があります。
 

車選びは多角的かつ慎重に進めよう

クリーンディーゼル車は、燃料代において、一般的なガソリン車よりも大きなアドバンテージがある車種です。
 
しかしその一方で、メンテナンス費用や購入費用がかさみやすいことから、ガソリン車のほうが、トータルコストを抑えられる可能性もあります。いずれかの情報だけで判断するのではなく、まず「近くに整備対応できる工場やディーラーがあるか」「自身が住んでいる地域でも乗りやすいか」なども踏まえて判断しましょう。
 

出典

経済産業省資産エネルギー庁「石油製品価格調査」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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