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冷蔵庫内の温度設定は「強」にすべき? 電気代に影響はあるの?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月1日 2時30分

冷蔵庫内の温度設定は「強」にすべき? 電気代に影響はあるの?

冷蔵庫は日常生活に欠かせない家電であり、食品の鮮度を保つために重要な役割を果たしています。冷蔵庫の温度設定は、機種によっては細かく変更することが可能です。特に夏場は、食品の鮮度を適切に保つため、温度設定を強にしておいたほうが良いともいわれます。   ただ、その際に気になるのが電気代です。本記事では、冷蔵庫内の温度設定を「強」にすべきか、そして電気代に与える影響について詳しく解説します。

冷蔵庫の温度設定「強」の意味と効果

冷蔵庫の温度設定は通常、「弱」から「強」までの段階的な調整が可能です。「強」の設定は、冷蔵室の温度を最も低く保つ設定です。これにより、食品をより早く冷やし、鮮度を長持ちさせることができます。「強」の設定は、特に大量の食品を1度に冷やす必要があるときや、外気温が高い季節に適しています。
 
冷蔵庫は外気の影響を受けやすい家電製品です。そのため、外気温が高い夏場は、冷蔵庫内の温度も上がってしまう傾向があります。冷蔵庫の開け閉めを頻繁に行うと、その分だけ外気の影響を受けやすく、気温が高い夏場は特に冷蔵庫内の温度が上がりやすくなってしまいます。
 
そのため、夏場は冷蔵庫の温度設定をなるべく「強」にしておき、頻繁に開け閉めする場合でも冷蔵庫内の温度を一定に保つ対策が必要です。
 

設定温度を「強」にすれば電気代は上がる

冷蔵庫の温度設定は、電気代にも影響を与えます。「強」に設定すれば、より高い冷却能力で庫内を冷やすため、その分電気代は高くなってしまいます。実際、環境省による試算では、冷蔵庫の温度設定の「強」と「中」では、年間の消費電力で約61.7kWhも異なるようです。電気代にして約1900円の違いとなります。
 
したがって、節電を考えるなら、冷蔵庫の温度設定は「強」より「中」、「中」より「弱」にしたほうが電気代としてはお得になります。
 
ただし、温度設定を弱くした分、冷蔵庫内の温度は上がってしまうでしょう。特に夏場は、庫内温度が上昇しやすいため、場合によっては食品が傷みやすくなってしまうかもしれません。
 

冷蔵庫の節電のためにできること

冷蔵庫の電気代節約と、食品の鮮度の維持を両方考えるなら、以下のことを意識して冷蔵庫を使ってみましょう。
 
まず、冷蔵庫は開閉時に外気の影響を受け、庫内の温度が変化しやすくなってしまいます。実際、冷蔵庫の開閉回数が50回だった場合、25回に比べて約6%も消費電力が増大したというデータがあります。
 
こうしたデータを踏まえて、冷蔵庫のドアの開閉はできる範囲で最小限に抑えることが大切です。そうすることによって、温度設定を「強」にしなくても、冷蔵庫内を食品の鮮度維持に最適な温度に保ちやすくなります。
 
また、冷蔵庫内に物を詰め込み過ぎないことも重要です。物で一杯の冷蔵庫は冷気の流れが悪化し、冷蔵庫内が均一に冷えにくくなってしまいます。加えて、冷蔵庫の中が見えにくくなり、ドアの開閉時間が長くなるという弊害もあります。
 
冷蔵庫内を整理して、物を詰め込み過ぎないようにすれば、庫内が効率的に冷やされ、それだけでも節電につながるでしょう。食品の配置にも注意することで、ドアの開閉を短時間に済ませてエネルギーの無駄を防ぐことができます。
 

節電しながら安心できる食品保管を実践しよう!

冷蔵庫内の温度設定を「強」にするかどうかは、使用状況や外気温などに応じて選択する必要があります。気温が上がる夏場は、食中毒の心配もあることから、基本的には温度設定を「強」にしておいたほうが安心ではあるでしょう。
 
ただ、ドアの開閉を減らしたり、冷蔵庫内を整理したりするなど、温度設定を弱くしても冷蔵庫内を適切な温度に保ちやすい方法もあります。食品の鮮度維持を第1に考えつつ、節電も意識して工夫しながら冷蔵庫を使ってみましょう。
 

出典

環境省 「みんなで節電アクション!」特設サイト 家庭でできる節電アクション 冷蔵庫で節電
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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