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見覚えのないところからの書類? 個人型確定拠出年金を始める場合の関係機関とは

ファイナンシャルフィールド / 2018年8月16日 3時0分

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個人型確定拠出年金(通称iDeCo)の名前がだいぶ広まってきたように思います。節税しながら作る「じぶん年金」のようなもの。   利用できる方は、各々の状況に合わせてぜひ有利に使っていただきたいと思います。とはいえ、まだまだ一般の方が簡単に理解できる仕組みになっているとは思えません。   今回は、個人型確定拠出年金を始めた場合関係してくる機関についてご紹介いたします。  

運営管理機関(運営管理業務)

どこでiDeCoをはじめようかな、となったときに一番先に調べるのはこの「運営管理機関(運営管理業務)」です。
簡単にいえば、証券会社や銀行などの金融機関ですね。大和証券・楽天証券・イオン銀行・みずほ銀行など……他にももっともっとたくさんあります。地方銀行などは、自分のところで行わずほかの運営管理機関に委託している場合もあります。
ここの役割は、どんな商品にするか選んだり・提示したりします。パンフレットを作ったり加入の流れを説明するページを作ったりしていますね。
運営管理機関によってはシミュレーションできるツールを提供するなどして、よりiDeCoに加入しやすくなるようなサービスをしています。ほとんどの場合はここが窓口になって様々な手続きをしていると感じるはずです。
 

運営管理機関(記録関連業務)

iDeCoに加入することになり、どんな商品を購入するか・いくら購入するかなどの指示はこの「運営管理機関(記録関連業務)」が取りまとめて行います。
この機関の名前が前面に押し出されていることは少ないので意識しない方が多いかもしれませんが、上記の運営管理業務を行っているのと別の会社が記録関連業務を行っています。この記録関連業務のことをレコードキーピング(Record Keeping)業務ともいうので、記録関連の仕事を行う運営機関のことを「RK」などと呼んだりします。
・SBIベネフィット・システムズ
・損保ジャパン日本興亜DC証券  
・日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(JIS&T)
・日本レコード・キーピング・ネットワーク(NRK)

などの会社があります。
普段目にすることは少ないかもしれませんが、運用する商品を変えたり、配分を変えるスイッチングなどを行ったりする場合には、このRKのウェブサイトにログインして手続きをすることもあります。
例えば、「楽天証券」でiDeCo加入の手続きを行った場合、口座開設のお知らせは「日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(JIS&T)」から届く、というようなことがあるのです。
 

国民年金基金連合会

また、iDeCoは国の公的年金制度とも一定の関係があるため、公的年金の状態によって加入の方法や手続きが変わります。
そのため、加入資格の確認や各種の届け出、加入者証の発行は「国民年金基金連合会」が行っています。iDeCoとは別の制度である「国民年金基金」というものもあるからこそ、この辺りはとてもややこしく感じるものです。
手続きが終わると送られてくるこの加入者証は、国民年金基金連合会という発行元名称と「個人型年金加入確認通知書」という表示しかなく、どこにも『確定拠出年金』とは書いてありません。
申し込んだ証券会社などの運営管理機関も、記録関係機関の名前もないので、書類が届いたときに驚かないように心構えが必要ですね。
とても有利な制度である一面、まだまだこのように仕組みがわからないと手続き一つで戸惑うことが多くなります。せっかく始めようと思ったのなら、少し全体像を知って、立ち止まらず老後へ向けた資産形成をスタートしていただきたいと思います。
Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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