実はサラリーマンと同じ「給料制」!? 相撲業界の収入事情とは
ファイナンシャルフィールド / 2023年8月2日 7時10分
筋肉のよろいを身につけた男同士がぶつかり合う、大相撲。最近は、スー女と呼ばれる、相撲の新規女性ファンも増えています。今回は、そんな相撲業界に身をささげる、力士たちの収入事情について解説します。
力士の収入事情
力士の収入は、会社員と同様に、毎月決まった金額を受け取る給料制です。ただし、相撲の試合である取組に勝利することで、懸賞金や優勝賞金といった、臨時収入を得ることができます。
十両以上がもらえる給与
給与は、全ての力士に支給されるわけではありません。その理由は、幕下以下の力士は、養成員という扱いになるからです。
給与の代わりとして支給されるのが「場所手当」と呼ばれるものであり、一番下の序ノ口が毎月7万7000円、幕下になると、16万5000円が支給されます。
その後、十両にランクアップすると、毎月110万円の給与がもらえます。以降、幕内で毎月140万円、三役になると、毎月180万円まで増える形です。大関の給与が毎月250万円であるのに対して、横綱になると、毎月300万円が受け取れます。
懸賞金
幕内以降の取組には、複数の企業から懸賞金を懸けられます。企業名や商品名のアナウンスが流れるなか、成人男性を覆ってしまうような大きさの懸賞旗を手に、土俵を一周する景色は圧巻です。
懸賞金は、1本あたり7万円と決められており、そのうち、力士が土俵で受け取れる実際の金額は、3万円となっています。
ちなみに、力士の欠場により、該当の取組がなくなった場合は、懸けられていた懸賞金は、変更や取りやめといった扱いになります。
・懸賞金の歴史について
昭和24年の春場所から始まった懸賞金ですが、昭和33年までの間で、時代が変わるにつれて、地方場所でも取り入れられるようになりました。
当然、開催場所が増えるにつれて、懸賞金も増えるため、2017年の5月場所には、2153本の懸賞金が飛び出しています。
・これまでで一番懸賞金が飛び出した場所
そんななか、過去最高の懸賞金が飛び出したのが、2018年に行われた9月場所です。この時、全部で2160本の懸賞金が記録されました。
優勝賞金やそのほかの賞金
幕内で優勝した場合、1000万円という賞金が贈られます。そのほかにも、殊勲賞や敢闘賞、技能賞と呼ばれる三賞で、それぞれ200万円の賞金が贈られます。
ほかのスポーツと収入事情を比較
力士が毎月受け取れる給与の最高額は、横綱の300万円です。年収に換算すると、3600万円という金額ですが、プロ野球選手やサッカー選手などの何億円もの年俸を稼ぐスポーツと比較すると、少し見劣りしてしまうかもしれません。
しかし、人気や実力を兼ねそろえた力士は、懸賞金などの臨時ボーナスが発生するため、十分と感じられる収入を得ることができます。
大相撲に限らず、どんな職業にもあてはまりますが、活躍した選手ほど、収入を多く得ることができる反面、稼げない人にとっては、いつまでも稼げないという、会社員の社会とは全く違った、実力社会であるといえるでしょう。
一番稼いだのは誰? 懸賞金獲得本数ランキング
では、年間通して、多くの懸賞金を受け取ったのは誰なのでしょうか。
年間1位は白鵬関が総なめ!
年間記録として、1位から6位まで総なめしているのが白鵬関です。1位を記録した2010年は、2111本もの懸賞金を受け取りました。以降、2012年には1990本、2014年には1932本の懸賞金を手にしています。
大相撲はほかのスポーツ同様に夢のある職業!
力士の給与は、横綱の月300万円という金額が最高です。ほかのスポーツと比較すると、少し少なく感じるかもしれませんが、懸賞金や優勝賞金などの収入と合わせると、十分夢のある職業だといえるでしょう。
出典
NHKオンライン スポーツ
「大相撲の懸賞金っていったいいくらなの?」
「力士の給与っていくらなの?」
日本相撲協会 懸賞について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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