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祖父が「昔はエアコンなんかなくても大丈夫だった」、と気温30度でもエアコンを付けません。何度からつけるべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月5日 2時10分

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日本の夏の気温は変動を繰り返しながらも上昇傾向にあり、昔より熱中症などのリスクが高くなっています。しかし、若い頃にエアコンを使う習慣がなかった世代は、現代の夏においても暑さを我慢するケースが見受けられます。   例えば、気温が30度の状況で、祖父がそのような態度をとる場合もあるでしょう。孫としては祖父の安全性を重視し、適切なアドバイスをしなければなりません。   そこで今回は、夏にエアコンをつける気温の目安などについて紹介します。

何度になったらエアコンをつけるべき?

人によって暑さに対する耐性は異なるため、夏にエアコンをつける最適な気温を一律に決めるのは困難です。とはいえ、何らかの目安がないと、冷房の必要性を判断しにくい人もいるでしょう。
 
こうした場合には、環境省の「熱中症を防ぐためには」というガイドラインが参考になります。そこで挙げられている目安は28度で、室温をこの値に維持することが推奨されているのです。よって、外気温や室温をチェックし、少なくとも後者が28度を超えていたらエアコンをつけたほうがよいでしょう。
 
高齢者は感覚が衰えて暑さに気付きにくいため、体感を頼りにエアコンを運用するのはよくありません。温湿度計などの定期的な確認を習慣化し、使い始めるタイミングを逃さないことが大事です。
 

エアコンを日中だけ使う場合の電気代

エアコンの電気代についても目安を知っておきましょう。
 
全国家庭電気製品公正取引協議会は、電気の目安単価を31円/kWhと示しています。これにエアコンの消費電力をかけると、エアコンを1時間使用する場合に必要な電気代の目安を算出できるのです。エアコンの消費電力は製品によって異なるため、ここでは600Wとして計算を進めます。「600W×31円/kWh」という式で求められる金額は18.6円です。
 
日中だけ使うスタイルで、午前10時から午後6時まで利用した場合、1日の電気代は「18.6円×8時間」で148.8円になります。「148.8円×30日」により、1ヶ月あたりの電気代に換算すると4464円です。
 
この目安を見て高いと感じる人もいるかもしれません。しかし、熱中症などになって倒れ、健康を著しく害して命を落とすようなケースも見受けられます。これだけの電気代がかかるとしても、リスクの軽減には代えられないのが実情です。また、治療費や薬代などの医療費が発生すると、それだけで上記の金額を超える可能性もあるでしょう。
 

効率的なエアコンの運用で熱中症などを防止

エアコンに関して、電気代の節約方法を知っていると、少し気軽に利用しやすくなります。
 
冷気が逃げないように、窓やドアの開閉をできるだけ減らすことが大事です。それらの隙間を専用のテープなどでふさぐことも効果を期待できます。
 
また、日中でもカーテンを閉めておくと、日差しや熱の侵入を抑制しやすいです。扇風機の風をエアコンから出る気流に当て、室内を巡らせることも節約につながります。室内の温度が均整化されて、非効率的な冷房を避けられるからです。
 
このような工夫も織り交ぜつつ、適切なエアコンの利用を心がけ、熱中症などの対策を実践しましょう。
 

室温が28度に達したら安全性を確保するためにエアコンの電源を入れよう!

現代の夏を乗り切るうえで、エアコンは必須といっても過言ではありません。使い始める気温や電気代の目安を把握して、うまく節約しながら利用するのが望ましいです。祖父などの身近な高齢者が使おうとしない場合、できるだけ早く話し合いの機会を持つ必要があります。
 
熱中症などのリスクが大きいことを説明し、上記の目安を踏まえて積極的な活用を勧めましょう。
 

出典

環境省 熱中症を防ぐためには
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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