男性の育休は、取りやすくなった? 法律改正が行われたって本当?
ファイナンシャルフィールド / 2023年8月3日 12時40分
![男性の育休は、取りやすくなった? 法律改正が行われたって本当?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_224685_0-small.jpg)
働いている人に子どもが誕生したら、ある程度の期間で、育児休暇を取ることが認められています。女性はもちろんのこと、男性も、育児休暇を取得することができます。 育児・介護休業法の基礎知識や改正点、男性が育児休暇を取得するメリットについて、詳しくみていきましょう。
育児・介護休業法とは?
日本では「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)」という、仕事と家庭の両立を、サポートするための法律が定められています。
育児・介護休業法は、子どもを育てるための期間中や、要介護となった家族の介護、子どもの看護のための休業制度です。制度ごとに、取得できる期間や、給付金などが決められています。
育児休業とは?
育児休暇は、「育児・介護休業法」においては、育児休業という休業制度のひとつです。育児休業は、生まれた子どもが、1歳の誕生日を迎える前日までの期間で認められています。女性だけではなく、男性も取得可能です。
また、正社員だけではなく、日雇い労働者を除く、非正規の雇用者にも認められているものです。被雇用者は雇用主に対して、育児休業を事前に申し出ることで、育児休暇を取ることができます。
育児休業は法律で決められた休暇のため、もし会社の就業規則に、育児に関する休業の規則が定められていなくても、休暇の取得は認められます。
育児休業の期間
育児休業は、子どもが1歳になるまでが原則の期間です。
しかし、待機児童になって保育園に入れないなどの理由があれば、子どもが1歳6ヶ月になるまで、延長することができます。その後、再度申請をすれば、最長で2歳になるまで、再延長が可能です。
法律の改正ポイントとは?
育児・介護休業法は、時代の変化に伴い、何度も改正が行われています。2022年に改正された点や、ポイントについて詳しくみていましょう。
産後パパ育休(出生時育児休業)とは?
産後パパ育休(出生時育児休業)とは、2022年の法律の改正によって、新たに設けられた制度です。男性の育児休業の取得支援を目的としています。
産後パパ育休は、子どもが誕生した日から8週間以内に、最長で4週間の育児休暇を取得できる制度で、育児休業とは別に取ることができます。最大2回まで、分割して取得することも可能です。
産後パパ育休では、休業中であっても、労使協定が締結されていて、合意があれば、仕事ができることが大きな特徴です。ただし、休業期間中の所定労働日数と、一日の所定労働時間の、半分が上限となっています。
子どもが生まれて、積極的に育児に携わりたいと考えていても、フルタイムで働いていると、長い期間で仕事を休みづらいという人も多いでしょう。産後パパ育休は、休暇を分けて取得できるため、例えば、出産直後の母体をケア・サポートしたいとか、2人目以降の場合ならば上の子の育児をしたいなど、それぞれの家庭の事情に合わせて、柔軟に選べることが特徴です。
分割して育児休業の取得が可能に
今まで、子どもが1歳になるまでの育児休業は、1回だけと決まっていましたが、法改正によって、2回まで分割して取得可能となりました。男性と女性のそれぞれの育児休業をずらして取ることにより、育児や家事の負担を減らすことが可能です。
育児休暇取得のメリットとは?
働いている人が育児休暇を取得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的にみていきましょう。
職場全体の働き方の見直しができる
育児休暇を取得する人がいれば、同じ職場のグループメンバー全員の働き方を見直す機会となります。職場のメンバーと仕事内容を共有できて、互いにフォローやサポートがしやすくなります。
また、一人が育児休暇を取得することで、ほかのメンバーの意識も高くなり、育児休暇を取得しやすくなります。
優秀な人材を確保できる
企業において、優秀な人材を確保し定着させることは、重要な課題です。女性だけではなく、男性の育児休暇の実績がある企業は、求職者側としても、働きやすくて魅力的です。
また、育児や介護休業を経ても、戻ってこられる環境が整っていると、離職者を減らして、人材の流出を抑えることもできます。
男性も育児休暇を活用しよう
女性だけではなく、男性も育児休暇を取得できることが、育児・介護休業法で定められています。法律の改正によって、産後パパ育休という、男性の育児休暇取得を推し進める制度が新たに登場しました。
これにより、家庭の事情に合わせて、柔軟に働き方を選べます。育児休業制度を上手に利用して、仕事との両立を行っていきましょう。
出典
厚生労働省 育児・介護休業法改正のポイント
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
育休明けから「時短勤務」にしたいと考えています。会社によるでしょうが「フルタイム」の正社員と比べて収入はどのくらい変わるものでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月24日 5時0分
-
「男性社員の育休取得率が高い会社」トップ100 「有報」の開示義務化で全体の取得率が急上昇
東洋経済オンライン / 2024年7月11日 6時0分
-
昼休み明けに保育園から「お迎え」の連絡が! 職場には「1日単位の有休」しかありませんが、欠勤するしかありませんか? なにか利用できる制度はあるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月3日 4時30分
-
YOMIKO、 男性育休 取得率 100%を 2年連続で達成
PR TIMES / 2024年6月28日 12時45分
-
【プレスリリース】導入企業数142社の「男性育休推進研修・定額制サービス」が6月14日に オンライン父親学級を実施、483名のプレパパが参加し満足度は97.8%と高評価
PR TIMES / 2024年6月28日 11時45分
ランキング
-
1トヨタの新型「ランドク“ルーミー”」初公開!? 全長3.7m級「ハイトワゴン」を“ランクル化”!? まさかの「顔面刷新モデル」2025年登場へ
くるまのニュース / 2024年7月23日 11時50分
-
2ダニ繁殖シーズン到来…アレルギー持ちや痒くてたまらない人はカーペットと畳に注意
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 9時26分
-
3泥酔して道端で寝ていると…介抱してくれた“女性”のまさかの正体。一ヶ月後に再会し、「思わず絶句した」
日刊SPA! / 2024年7月23日 8時52分
-
4義母と元夫は減塩生活中!? 嫁に去られた親子の今…【お義母さん! 味が濃すぎです Vol.48】
Woman.excite / 2024年7月15日 21時0分
-
51日400杯売った「元ビールの売り子」が裏側を暴露。真夏のデーゲームの“過酷すぎる舞台裏”
日刊SPA! / 2024年7月23日 15時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)