クレジットカードの支払いができないかも…残高不足が続いたらどうなる? 支払いが難しい場合の対処法は?
ファイナンシャルフィールド / 2023年8月4日 10時30分
クレジットカードの利用代金は、カード会社が指定した支払期日に金融機関口座から引き落とされます。しかし、支払期日に口座残高不足になった場合、どんなトラブルやリスクが発生するか理解してない人もいるのではないでしょうか。 本記事では、クレジットカードの利用代金を支払えずに残高不足が続くとどうなるのか、支払いが難しい場合の対処法を解説します。
クレジットカードの残高不足が続くとどうなる?
クレジットカードの残高不足を起こした際には、以下のようなトラブルが発生します。
・クレジットカードの利用停止や利用限度額の減額
・遅延損害金の発生
・信用情報に支払い遅延の履歴が残る
・クレジットカードの強制解約
残高不足を起こしたとしても、早急に利用代金の支払いをすれば今後のクレジットカードの利用に支障をきたす可能性は低いです。しかし、残高不足が長く続くほど、クレジットカードを利用できない、他社のローン契約にも影響を及ぼす場合があるので注意が必要です。
クレジットカードの利用停止や利用限度額の減額
残高不足で指定期日にクレジットカードの利用代金が引き落とされなかった場合、最初に注意したいのが利用停止と利用限度額の減額です。クレジットカードによって利用停止になるタイミングは異なりますが、支払いが確認できるまではカードの利用ができません。
また、利用代金の支払いが完了しても、返済能力がないと判断されて利用限度額を減額される可能性が高くなります。
遅延損害金の発生
残高不足でクレジットカードの利用代金の遅延が続くと、遅延損害金を支払わなければなりません。遅延損害金は支払期日の翌日から支払いが完了した日に対して発生します。日割り計算なので、遅延日数が長くなるほど遅延損害金が高額になる点に注意しましょう。
例えば、遅延損害金利率が年14.6%、利用代金が10万円、遅延日数が10日間の場合、以下の計算式で遅延損害金を算出します。
・遅延損害金=10万円×0.146÷365日×10日=400円
信用情報に支払い遅延の履歴が残る
残高不足を放置したまま、クレジットカードの利用代金の支払いが一定期間以上滞れば、信用情報に延滞情報が登録されます。信用情報は、クレジットカードやローン契約、増額などで審査を受ける際に、カード会社やローン会社が必ず参照する情報です。
申込者の信用情報に延滞情報の登録がある場合、返済能力や信用力を問題視されて審査に通らない可能性を高めます。
クレジットカードの強制解約
残高不足を解消せず、利用代金の支払い遅延が長期化すればクレジットカード会社は強制解約の措置を取ります。長期の支払い遅延はカード会社の利用規約違反に該当し、契約を強制的に解除する正当な理由に当てはまるからです。強制解約の措置を取られた後に利用代金を支払う意思を表示しても、契約そのものが残っていないため対処法はありません。
クレジットカードの支払いが難しい場合の対処法
クレジットカードの利用代金の支払いが難しい場合は、以下の対処法を検討してみてください。
・引き落とし日まで時間がある場合は支払い方法を変更する
・クレジットカード会社に支払いが難しい旨を相談する
利用代金を支払えないと分かった時点で、早く行動に移すことが重要です。残高不足になったものの、何もできずに時間が過ぎれば対処法がなくなるだけなので注意しましょう。
引き落とし日まで時間がある場合は支払い方法を変更する
口座から利用代金が引き落とされる支払期日までに時間があるなら、支払い方法を変更するのが有効な対処法です。持っているクレジットカードが「後からリボ払い」「後から分割払い」といった方法を利用できるかどうかを確認してみましょう。
一括払いで指定した支払いを、後からリボ払いや後から分割払いともに、リボ払いまたは分割払いに変更する方法です。変更する場合は、クレジットカードの会員ページから簡単に手続きを行えます。分割払いやリボ払い手数料は発生しますが、支払いを遅延するよりは良い選択といえるでしょう。
クレジットカード会社に支払いが難しい旨を相談する
契約どおりの支払期日にクレジットカードの利用代金を支払わなければなりませんが、難しい場合はクレジットカード会社にその旨を相談してみましょう。カード会社が事情を聞き取った後に、今後の対応について指示をしてくれます。
カード会社の連絡先電話番号は、クレジットカードの裏面に記載がありますので、そちらから確認してください。
クレジットカードの支払いが難しい場合は早めの対策が重要
クレジットカードで残高不足になった場合、利用停止や利用限度額の減額、遅延損害金の支払い、信用情報への登録、強制解約といったさまざまなトラブルが発生します。口座残高の管理をつい怠ってしまう場合もあるかもしれませんが、トラブルの重要性を理解して計画的な利用を行うことが重要です。
また、クレジットカードの利用代金を支払うのがどうしても難しいとなったら、早いタイミングで支払い方法を変更したり、カード会社に相談して指示を受けたりしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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